新たな挑戦を前に、瞳を輝かせた。ルメールは、5日午前10時過ぎに滋賀県内の自宅で合格を知った。フランスにいる夫人と電話中に届いた朗報に「うれしい。新しい騎手人生の始まり。日本の競馬は世界一。いっぱい勝ちたいし、ビッグレースも勝ちたい。一生懸命頑張りたい」と日本語で決意を語った。
一昨年、
JRAが外国人騎手に門戸を開放。ルメールは当時、アガ・カーン殿下と契約期間中で、契約が終了した昨年、1次試験を初受験した。「
スポーツマンは常に
モチベーションと目標が必要。新しいゴールに向かって頑張りたいと思った」。日本語や競馬関係法規など毎日2時間勉強し試験を突破。ともに合格した
M.デムーロと電話で連絡を取り合い、互いの健闘を誓った。
昨年11月に落馬負傷(右すね骨折など)し、現在はリハビリ中。順調に回復しており「3月1日から乗れます」と言い切る。これまで日本ではGI5勝をマークしているが、今後の目標は「日本の馬で
凱旋門賞を勝ちたい。日本に恩返しがしたい」。今春から
JRA騎手として自らの夢の実現へと走り始める。
提供:デイリースポーツ