7日(土)に阪神競馬場で行われる第22回チューリップ賞(GIII・桜花賞トライアル)に登録をしているココロノアイ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)について、追い切り後の尾関知人調教師のコメントは以下の通り。

(前走の阪神JF3着を振り返って)
「輸送は上手く行きましたし、競馬の内容も、内枠で我慢して折り合いがある程度つきました。どちらかというと、馬場も外の方が伸びたのかなというイメージの中で、内で頑張ってくれました。勝たなかったという結果以外は、すごく良かったと思います。馬の雰囲気も落ち着いていましたし、収穫は大きかったです。」

(前走後の様子は？)
「一旦放牧に出すというのは、馬の気性を考えて、いつものことです。そうはいっても、夏から、次の競馬を決めて、休む期間も短い中での放牧でした。今回はチューリップ賞まで時間があったので、成長を促せたら良いなという意味で、今までよりはのんびりさせてあげました。その効果があって、体重が20キロぐらい増えました。実際はこちらへ持ってくると減ることも多いのですが、戻ってきてから速いところをやっても、体重が減らないし、飼い葉もよく食べてくれているので、本当に良い休みで、身になったと思います。見たところでは、バランス良く体が増えているので、それほど大きくなったように見えないのですが、実際計ったら20キロ増えています。大人になったところが良いところでもあるし、少しずるさも覚えているような気もしますが、時間なりに成長してくれています。坂路などでは、今まで以上に折り合いがついて乗れているなというイメージがあります」

(調教について)
「その前の週も含めて、ウッドチップコースである程度しっかりやって、今週はそんなにやらないで行けたらと思っていました。しかし、前の週が他の馬と被ったので、少し控えた感じになりました。一週前は、6ハロンからある程度思い描いたような追い切りができたので、良かったです。馬場でやって、ある程度気も入っているなという感じがあったので、(今週は)坂路の方が乗りやすそうな感じもあって、今の美浦でしたら坂路もしっかり負荷がかかるので、終い少し強めにやる感じで、追い切りをしました。今日は雨が降って、より深い坂路だったので、最後は脚が上がるぐらいでしたが、しっかり負荷もかかりましたし、良かったのではないでしょうか。過程としては、しっかりと力を発揮できる状態だと思いますが、目標はまだ先にあるので、仕上げすぎないように気をつけています」

(今回のレースについて)
「輸送も含めて、大きいコースの1600mで走ってきています。輸送も前回でクリアしてくれましたし、心配なく送り込めると思います。調教などのイメージでは、右回りも問題ないと思いますし、展開などいろいろある中で、この馬が気持ちよく走れるような状況になれば、しっかり走れると思います。1800mからマイルを使っていますが、スタミナはもっとあるのではないかというのは、ジョッキーと同じ考えです。先々、オークスまでしっかり競馬ができる感じで、1600mのレースをこなしていけたらと思っています。もちろん目標は桜花賞、オークスとあるのですが、続々と強いライバルが現れているので、チューリップ賞からしっかりと競馬をして、その仲間に入れるように頑張っていきたいです。」

(取材：米田元気)

ラジオNIKKEI