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セカンドテーブルなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年03月05日(木) 12時00分
 1日の日曜日は雨が降り続けて、2日、3日と晴れたものの、3日の夜から雨。4日の調教時間には雨は上がったものの、夜に降り続けた雨の量が多く、馬場にはたっぷりと水分が含まれた状態。最近は基準時計より速い数字が出ていたが、さすがに今週は基準より少し時計を要する状態となった。

 気温に関しては、3日は暖かかったものの、4日は日が差さなかったこともあり、かなり肌寒い状態。日によって、暑かったり寒かったりする気候だけに、人だけでなく、馬にとっても体調管理が難しい時期といえるだろう。

【坂路/4F51.9秒】
 4日。一番時計はセトアロー(栗東・森秀行厩舎)の4F50.4秒。4F50秒台は他に2頭、4F51秒台もそれなりの頭数がいるので、極端に時計を要する馬場ということはないが、3F目や4F目に11秒台のラップを刻んだ馬が続出した近2週に比べると、今週の1F11秒台は極端に少ない。

 5日。スプリングS(3月22日・中山芝1800m)の出走を予定しているダノンメジャー(栗東・橋口弘次郎厩舎)が追い切り。ヴィンテージローズを少し追いかける状態でスタートして、ゴール前では持ったままの手応えで先着。4F53.9〜3F39.2〜2F25.4〜1F12.8秒は決して速い数字ではないが、楽にこの数字を出せるところを評価したい。ただし、同馬は調教再審査を受ける必要があり、そのタイミングにも注意を払いたいところ。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。2週続けて、時計の出やすい状態が続いていたが、今週は雨の影響を受けて、ごく標準的な状態に戻った。よって、4日、5日ともに先週よりも速い『+0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 4日の開門直後は乗り手が馬場状態を考慮したこともあると思うが、全体的に遅めの時計が目立った。前半ペースが速い馬も何頭かいたが、それらはラスト1Fが13秒後半で止まってしまった。これらの傾向から、先週までに比べると確実に時計を要する状態になっていると判断してよい。ただ、1回目のハロー以降、そして、5日は次第に先週に近い時計の出方をするようになった。

 5日に追い切ったのが、ファルコンS(3月21日・中京芝1400m)の出走を予定しているセカンドテーブル(栗東・崎山博樹厩舎)。前走朝日杯FSは1600mの距離で失速したが、今回は重賞勝ちした距離。あとは仕上がり状態というところだが、義英真騎手が跨った単走の動きはいつもと変わらず軽快。6F81.5〜5F66.8〜4F52.3〜3F37.8〜1F12.6秒と時計は速いが、見た目には本当に軽い走り。もともと攻め駆けするタイプではあるが、この時期にこれだけ動けるのは中身が出来ている証拠だろう。

 なお、先週の馬場差は「-1.4秒」。雨の影響を考えると、大幅に馬場差を+にすることを検討したが、全体的な時計の出方を見ると、−の状態であることは変わりない。よって4日、5日ともに『-0.9秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は弥生賞に出走予定のタガノエスプレッソ(栗東・五十嵐忠男厩舎)を筆頭に、10頭ほどが追い切りを行っている。雨の影響を受けているので、走っている際に芝の塊が飛ぶシーンも多々。この状態を考慮すると、馬場差は4日、5日ともに『+0.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は通常通り。今週はフィリーズレビュー(3月15日・阪神芝1400m)の出走を予定しているレオパルディナ(栗東・高橋康之厩舎)が軽快な動き。5F63.4秒という数字は速くて評価できるが、全体的な追い切り本数を見ると、負荷の軽い馬場で1週前追い切りを行ったと考えることもできるので、最終追い切りの内容はしっかり見守りたい。なお馬場差は、今週も先週と同じ『-1.0秒』で、4日、5日とも記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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