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尾関師「サクラゴスペルの集大成というレースを」/高松宮記念共同会見

  • 2015年03月25日(水) 18時34分
 第45回高松宮記念(GI・芝1200m)に出走予定のサクラゴスペル(牡7・美浦・尾関知人)を管理する尾関調教師の共同記者会見が、美浦トレーニングセンターで行われた。

「今朝は坂路での追い切りでした。ある程度できていますのでやり過ぎないようなイメージで追い切りました。最後に少し右にモタれるところがあったのですが、時計や雰囲気は良かったです。前走のオーシャンS(GIII・1着)の追い切りはいろいろあり、映像で皆さんが見る最後の部分はバタバタになるような感じでした。あれはあれで仕方ない面もあったのですけど、今回はその時よりはスムーズにいきました。今日は良い感じの追い切りでしたし、最後も余力を残していていました。時計的にも言うことはないですね。

 前走のオーシャンSは、高松宮記念につながる良いレースだったと思います。この馬自身、競馬が上手な馬ですので、逃げから差しという競馬が自在にできます。その中でも前走でのポジションはこれまでで1番後ろでしたが、基本中京の1200の芝は、差しが有利なのはデータ的にも明白です。その中でしっかりした差し脚を見せられて、次に繋がるレースができたと思います。あの時は、チューリップ賞で阪神に行っていましたので、テレビ観戦でした。元々の位置取りも後ろめで、さらに道中少し下がっていくところもあり、大丈夫かなと思って見ていたのですが、あの差し脚を見る限り楽しみですし、今までの経験がプラスになってきているのだと思います。

 昨年から徐々に精神的な成長を感じていました。夏の競馬を使った時も、調教から競馬まで随分落ち着いていました。精神的な成長と言えば聞こえは良いですが、結果が伴っていなかったですし、元気がいいうちは走るけど、大人しくなると成績がパッとしなくなるというケースもありますので、そうでなければ良いなと思っていました。けれども秋、冬となって結果がともなってきましたので、そういう意味では心強いです。

 昨年から10キロほど馬体が増えてきましたし、競馬に臨むにあたって気持ち立派かなくらいで使えるようになりました。また競馬が近くなるとピリピリして、多少飼い葉を食べなくなったりしていました。それでもいざ競馬になると、いつもの体重になっているというところもありました。オーシャンSに関しては、少しフックラした感じのまま競馬に行けて、なおかつ結果が出ていましたので、良かったです。普通に考えてスピードの絶対値が多少落ちるのかもしれないですけど、それを補ってプラスにできるくらいの経験と精神面の成長はあるのではないかと思います。

 4年連続の出走ですが、テレビのコマーシャルでもよくゴスペルの顔が出てくるので、少し嬉しいです。皆さんご存知の通り先行馬が揃っていますので、終いをしっかり生かせるような競馬をしてほしいなと思います。1分7秒台とか8秒台前半の競馬になると、スピードの絶対値という意味で少しヒケを取りそうですね。ただ天気予報を見ると昨年(不良馬場)のようなことはないと思いますし、丁度良いくらいの馬場になってくれるのではないでしょうか。

 この馬と一緒に厩舎も成長してきましたし、良い状態でまた本番を迎えられますので、サクラゴスペルの集大成というレースができれば良いなと思っております。応援よろしくお願い致します」(取材・写真:佐々木祥恵)

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