28日(土)に中山競馬場で行われる第63回
日経賞(GII)に登録をしている
フェノーメノ(牡6、美浦・
戸田博文厩舎)について、追い切り後の
戸田博文調教師のコメントは以下の通り。
(去年秋の3戦を振り返って)
「ジョッキーのことなど二転三転して、リズムが悪い競馬が続いてしまいました。結局3戦とも自分の競馬ができずに終わってしまい、評価をかなり下げたとは思います。勝負事なので、一つ噛み合わないとこういうことになるという一番の例だったのではないでしょうか。しかし、馬の力としては、あんなものではないと僕らは皆思ってやってきました。ここは心機一転、今年はもっと良いところを見せられるように、初戦をしっかりと走ってもらえるように、と思っています」
(前走後の調整について)
「今回は(休養が)3ヶ月ぐらいです。リズムが悪い競馬をした後なので、馬も若干、精神的なストレスが溜まっている状態だったので、そのストレスを取ってあげる形でした。6歳馬ですから、肉体的にどう成長したというのはないですが、仕切り直しの一戦になるように調整してきました。去年のレース後は少しイライラしたところを見せていましたが、今回は短期放牧を挟んで、幸いにして精神状態も良い頃の感じには見えます。良い状態で行けるのではないでしょうか。去年は長期休養明けで、脚部不安などもあって、非常に慎重にやりました。今回は期間も短いですし、体も緩んだ感じがなく、去年よりはスムーズに競馬モードへ持って行けたかと思います」
(最終追い切りについて)
「先週、先々週とジョッキーが乗ってきっちりと追い切ってもらいました。今週はテンションを上げすぎないように、単走でのびのびと気分良く走ってもらえるように追い切りました。調教をつけた助手の話からしても、見た感じがすごく落ち着いていますし、体のこなし方も良くなっています。短期休養明けとしては、出走態勢は十分整ったと思います」
(今回は仕切り直しの一戦)
「去年は長期休養明けで、脚部不安もあって、空回りしたような競馬になりました。今回はそんなに開いているわけではないですし、おととしは良い競馬をしてくれているので、その時と同じぐらいの感じでは来ています。厩舎の中では、まだ衰えというものは感じられませんし、あとは精神的なものだと思います。去年とはまた違う初戦になるでしょう」
(戸崎騎手との初コンビについて)
「早めに良いジョッキーを確保できました。(調教で)2回乗ってもらって、良い感触なので、上手に乗ってもらえるのではないでしょうか」
(意気込み)
「去年秋3戦が不甲斐ない結果に終わってしまいました。ここが仕切り直しの一戦で、ジョッキーも新しくなりましたし、新しいコンビでまたGIを奪取できるように、良い弾みになればと思っています」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI