29日(日)に中京競馬場で行われる第45回
高松宮記念(GI)に登録をしている
サクラゴスペル(牡7、美浦・
尾関知人厩舎)について、追い切り後の
尾関知人調教師のコメントは以下の通り。
(最終追い切りについて)
「坂路での追い切りでした。ある程度仕上がっているので、やりすぎないようなイメージでした。最後は少し右にもたれるようなところはありましたが、時計や馬の雰囲気は良かったです。前走の追い切りはいろいろありまして、最後はバタバタになるような感じで、あれはあれで仕方がない部分もありました。今回は、それよりはスムーズにできたのではないでしょうか。今日は良い感じで追い切りができたと思います。最後も、多少余力を残していますし、時計的にも言うことありません」
(前走1着の
オーシャンSを振り返って)
「
チューリップ賞で阪神に行っていたので、テレビで観ていたのですが、元々の位置も後ろ目で、道中少し下がっていくところもあったので、大丈夫かなと思って観ていました。しかし、
高松宮記念につながる良いレースだったと思います。この馬自身、競馬が上手で、逃げから差しなどが自在にできます。そういう中では、今までで一番後ろからのポジションでの競馬だったと思います。基本、中京の芝1200mというのは、差し有利なのはデータ的にも明白なので、あのようにしっかりとした脚で差し切ったというのは、本当に次につながるレースだったと思います。今までの経験がプラスになってきているのではないでしょうか」
(精神面や馬体面での成長は感じるか?)
「昨年から、徐々に精神面での成長は感じていました。夏の競馬を使った時も、調教でも競馬でも落ち着いてきたなという感じはありました。ただ、当時は結果が伴っていませんでした。よく馬は元気が良いうちは走るけど、大人しくなると成績がパッとしなくなってしまうということもあるので、そうでなければ良いなと思っていました。しかし、秋、冬と結果が伴ってきたので、そういう意味では心強いです。
昨年ぐらいから、馬体も10キロぐらい増えてきました。競馬に臨むにあたって、気持ち立派かなという感じで使えるようにはなりました。ただ、どうしてもこの馬は競馬が近くなるとピリピリして、飼い葉を食べなくなります。いざ競馬になると、いつもの体重かなというところはありますが。
オーシャンステークスに関しては、少しふっくらした感じで競馬に行けて、なおかつ結果が出たので、それは大きいです。
普通に考えて、スピードの絶対値は多少落ちているかもしれませんが、それを補うというか、さらにプラスにできるぐらいの経験と精神面での成長があるのではないでしょうか」
(
高松宮記念、4年連続の出走へ)
「テレビのコマーシャルでも、よく
ゴスペルの顔が出てくるので、ちょっと嬉しいです。皆さんご存知の通り、先行馬はけっこう揃っています。隊列のどこら辺の位置かは別にして、終いをしっかりと生かせる競馬が良いと思います。1分7秒台や8秒前半という競馬だと、スピードの絶対値で引けを取る部分はあるかと思います。しかし、天気予報を見たら、昨年のようなことはないと思いますし、ちょうど良いぐらいの馬場になってくれるのではないかと考えています。言ってみれば、この馬と一緒に厩舎も成長してきたという感じがあります。また良い状態で本番を迎えられますし、
サクラゴスペルの集大成というようなレースができれば良いと思っています。応援の方、よろしくお願いいたします」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI