26日、
ドバイシーマクラシックに出走予定の
ハープスターは予定どおりムーア騎手を乗せて芝コースで軽めの調整を行った。
松田博師はムーア騎手に対して「前日追い切りを済ませているので芝コースを1周軽く乗って欲しい」と指示を出したそうだ。
「ムーア騎手は指示どおりにしっかり乗ってくれた。いい内容だった」と松田博師は非常に満足そうだった。
ハープスターは出国前、季節柄もあって体がなかなか絞れなかった。ドバイについてからも食欲は落ちていないため、どの程度からだが絞れたかが気になる。松田博師いわく「多少は締まったみたいだけど」と、まだ少し余裕があることを示唆していた。しかし、長距離輸送を経ても食欲が落ちないタフな体、そしてドバイ到着後も連日積極的な調整を重ねていることを考えると、牝馬がこれだけしっかりした調教に耐えられるのは食欲あってこそ、ともいえる。
「カイバを食べているあいだは大丈夫。人間と一緒で元気な証拠。調子落ちということはない」と松田博師は納得の表情をみせた。
枠順は大外の9番ゲートに決まった。これには「この番号だと馬場入りはいちばん最後になるそうだ。いちばんいいさ」と大歓迎。かねてから、ゆっくりとゲートに入れられるのを望んでいた指揮官にとって理想どおりの枠順となった。
(取材・文:花岡貴子)