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ミュゼエイリアンの次走について黒岩師「少し様子を見て考えたい」/毎日杯

デイリースポーツ
  • 2015年03月29日(日) 12時00分
 素質馬がそろった一戦でスクリーンヒーロー産駒が輝いた。「第62回毎日杯・GIII」(芝1800m)は28日、阪神11Rに15頭で争われ、7番人気ミュゼエイリアン(美浦・黒岩)が1分47秒2のタイムで快勝した。道中は2番手をリズム良く追走。直線で先頭に踊り出ると、後続の猛追を振り切り、ここ7年で2頭のダービー馬を輩出している出世レースをものにした。ためる競馬で力強く伸びた3番人気のダノンリバティが鼻差の2着で、道中で行きたがる面をのぞかせた1番人気アンビシャスがさらに半馬身差の3着。なお、2番人気アッシュゴールドは最下位15着に終わった。

「何とか残ってくれと思って追いました。つかまったと思った。しぶとくて、長くいい脚が使える馬です」と川田はホッとした表情。テン乗りでも癖をつかんでいたようで「背中のいい馬だけど、バランスが前めになるのでそこだけ気をつけていました」とうなずいた。

 黒岩師は重賞挑戦8回目で初のタイトル奪取となった。「人気もなかったので、割と冷静でした」。30歳で調教師試験に合格し、現在34歳。新鋭トレーナーの策が見事に的中した。今回、西下したのは好内容だった前走(共同通信杯=4着)に似たワンターンの舞台設定だからだという。「いいイメージを持っていた」としてやったりの表情を浮かべた。

 東上最終便ともいわれるレースだが、今後は未定。「良くなるのはもっと先。皐月賞(4月19日・中山、芝2000m)もだけど、少し様子を見て考えたい」と結論を先送りにした。今年に入り、関東馬の3歳重賞Vは8勝目。東の新星がクラシック戦線を盛り上げる。

提供:デイリースポーツ

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