この後に控える英国遠征に弾みをつけるためにも、休み明けとはいえぶざまな姿は見せられない。ジャパンC3着以来の実戦となる昨秋の天皇賞馬スピルバーグが今季の初戦を迎える。1週前追い切りは、北村宏を背に美浦坂路で4F52秒9-13秒1(G強め)。時間をかけてじっくりと乗り込まれ、今週はキビキビとした動きを披露した。藤沢和師は「しっかりと追い切りをこなしてきたし、ここまで順調。阪神は毎日杯で3着の実績があるし、コース変わりも問題はない」と前向き。結果を出して海を渡る構えだ。

　ダートの根岸Sは8着に敗れたロゴタイプだが、中山金杯と中山記念で2着と復調気配を示している。今年4戦目とそろそろ連戦の疲れが気になるところだが、1週前追い切りは美浦坂路で4F54秒2-12秒5(一杯)。フットワークに推進力があり、引き続き好調を保っている。田中剛師は「これまでは体質的に弱いところがあったが、最近は坂路で負荷をかけられるようになり、だいぶしっかりしてきた印象」と愛馬の体質強化に目を細めた。「疲れもなく引き続き出来は良好だし、輸送や初の阪神も心配ない」と指揮官は強気の姿勢を崩さなかった。

提供：デイリースポーツ