今年の始動戦となった
京都記念では3着に敗れた
キズナだが、骨折明けで9カ月半ぶり、馬体が22キロ増だったことを考えれば十分に評価できるレースだった。わずかに届かなかったが、上がり3Fはメンバー断トツの33秒3。究極の上がりを使ったあたりに、らしさが見られた。
「前走はおっかなびっくりだったから、無事であればという気持ちだった。それに比べて今回は気は使わなくていい。体はそんなに減ってはいないけど、
シルエットなんかはきれいになっているよ」。佐々木師は上積みの大きさを口にする。25日の1週前追い切りは、
武豊を背に栗東CWで6F80秒2-37秒4-11秒5(仕掛け)。僚馬を1秒9追走して0秒7先着。迫力満点の伸び脚を見せた。馬体も着実に引き締まっており、着実に上昇カーブを描いている。「レース前の追い切りとしては、前回より反応は良くなっている。1回使った感じはするね」と主戦は好感触をつかんだ。
昨年のこのレースでは
エピファネイアとの一騎打ちムードだったが、今回は昨年以上にGI馬がズラリ。
キズナを含めて大挙7頭が出走を予定している。
「GI馬7頭でしょう?楽しみだね。盛り上がるでしょうから」と
武豊が期待感を表せば、佐々木師も「面白くていいじゃない」と歓迎の姿勢。相手はそろっても、主役の座は渡さない。現役最強を示すためにも強豪全てを丸のみして、連覇を飾ってみせる。
提供:デイリースポーツ