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ラキシスが牡馬を完封、角居師「天皇賞・春というのはあるかも」/大阪杯

デイリースポーツ
  • 2015年04月06日(月) 12時00分
 GI馬6頭が参戦しハイレベルな戦いとなった「第59回大阪杯・GII」(芝2000m)は5日、阪神11Rに14頭で争われ、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬で4番人気のラキシス(栗東・角居)が、圧倒的1番人気のキズナに2馬身差をつける快勝劇を演じた。道中は後方でじっくり待機。4コーナーでロスが少ない内に進路を取ると、直線でぽっかりあいた馬場のど真ん中から抜け出しを図る。外から鋭く伸びてきたキズナと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたが、ゴール前で突き放し勝負を決めた。不良馬場の勝ちタイムは2分2秒9。さらに3馬身差の3着には6番人気のエアソミュールが入った。なお、1着馬には天皇賞・春(5月3日・京都、芝3200m)への優先出走権が与えられる。

 キズナ撃破という大仕事を、いきなりやってのけた。「ペースが速かったのと、すごい重馬場というのがアドバンテージになりました」とルメールは勝因を2つ挙げる。道中は後方4番手から。結果的にこのペース判断が絶妙だった。直線で先行馬は総崩れとなり、外から追い込んだキズナと一騎打ちの態勢に。いったん前に出られたが、道悪適性の差もあってファイバック。「相手の末脚がワンペースになったので、勝ったと思いました」。歓喜のゴールを迎えると、ムチを持った左手を大きく掲げた。

 今後については「オーナーと相談の上ですが、天皇賞・春というのはあるかも」と角居師は優先出走権を得た春盾参戦を示唆した。

「3200mは問題ない。ぜひ乗せていただきたいです」とルメールも腕をぶす。コンテッサトゥーレで挑む桜花賞、3戦無敗の最有力馬サトノクラウンとコンビを組む皐月賞と、次週からのGIシリーズで旋風が巻き起こすか。大活躍を予感させるには十分な、鮮烈なデビューだった。

提供:デイリースポーツ

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