GI馬6頭が参戦しハイレベルな戦いとなった「第59回
大阪杯・GII」(芝2000m)は5日、阪神11Rに14頭で争われ、昨年の
エリザベス女王杯勝ち馬で4番人気の
ラキシス(栗東・角居)が、圧倒的1番人気の
キズナに2馬身差をつける快勝劇を演じた。道中は後方でじっくり待機。4コーナーでロスが少ない内に進路を取ると、直線でぽっかりあいた馬場のど真ん中から抜け出しを図る。外から鋭く伸びてきた
キズナと抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げたが、ゴール前で突き放し勝負を決めた。不良馬場の勝ちタイムは2分2秒9。さらに3馬身差の3着には6番人気の
エアソミュールが入った。なお、1着馬には
天皇賞・春(5月3日・京都、芝3200m)への優先出走権が与えられる。
キズナ撃破という大仕事を、いきなりやってのけた。「ペースが速かったのと、すごい重馬場というのがアドバンテージになりました」とルメールは勝因を2つ挙げる。道中は後方4番手から。結果的にこのペース判断が絶妙だった。直線で先行馬は総崩れとなり、外から追い込んだ
キズナと一騎打ちの態勢に。いったん前に出られたが、道悪適性の差もあって
ファイト
バック。「相手の末脚がワンペースになったので、勝ったと思いました」。歓喜のゴールを迎えると、ムチを持った左手を大きく掲げた。
今後については「オーナーと相談の上ですが、
天皇賞・春というのはあるかも」と角居師は優先出走権を得た春盾参戦を示唆した。
「3200mは問題ない。ぜひ乗せていただきたいです」とルメールも腕をぶす。
コンテッサトゥーレで挑む
桜花賞、3戦無敗の最有力馬
サトノクラウンとコンビを組む
皐月賞と、次週からのGIシリーズで旋風が巻き起こすか。大活躍を予感させるには十分な、鮮烈なデビューだった。
提供:デイリースポーツ