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シングウィズジョイなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年04月16日(木) 14時39分
 今週の栗東は雨続き。降らない時間があっても、曇っていることが多く、馬場が乾くような状況ではなかった。また、15日午後は晴れてきたと思ったら、突然の大雨が降ったりと不安定な天気。どうやら15日は全国的にこういった天候になっていたようだ。

 16日は雨は降らず、快晴の空。ただ、調教開始時刻は前日に降った雨の影響を受け、15日よりも時計の出にくい状態。しかし、最初のハローが入った後は、表面の乾いたウッドチップと下の湿ったウッドチップが適度に混じって、かなり走りやすい状態になった印象。16日に関しては、追い切った時間帯によって、時計の出方が少々違うことは頭に入れておきたい。

【坂路/4F51.9秒】
 15日。数字的な一番時計はロノ(栗東・池江泰寿厩舎)の4F50.8秒だったが、これは放馬してのもの。騎乗者がいての一番時計はアイファーサラオー(栗東・坪憲章厩舎)の4F51.6秒。この日は4F51秒台が5頭しかおらず、各ラップで11秒台を刻んだ馬は1頭もいない。連日の雨で水分を含んでいることが時計に影響を及ぼしている。

 そんな中、時計以上に抜群の動きを見せたのが、皐月賞出走予定のベルラップと併せたブラヴィッシモ(栗東・須貝尚介厩舎)。相手が先行していたにも関わらず、楽に前に出ると、相手がいくら追っても追いつかず。逆にこちらは離れすぎないように抑えるのに苦労するくらい。初勝利を挙げるまでに時間を要したものの、今は完全に軌道に乗っている。

 16日。冒頭にも記したように、朝一番より開門から1時間以上経った時間帯の方が時計の出やすい状態。その時間帯での追い切りとなったのが、フローラS(4月26日・東京芝2000m)の出走を予定しているシングウィズジョイ(栗東・友道康夫厩舎)。

 Cコースを半周した後、坂路に移動して、カリビアンブルーを追走する併せ馬。2馬身ほど追いかけていたが、最後は1馬身ほど前に出て先着。4F53.2〜3F38.3〜2F25.0〜1F12.5秒は速い数字というわけではないが、力強い走りが目立つ追い切りだった。

 先週の馬場差は9日が「+0.5秒」。今週は確実に雨の影響を受けた馬場となっているので、15日は『+0.8秒』で記録。16日は時間帯によって、多少のばらつきがあるものの、トータルすると15日と同じ馬場差でよいだろう。

【CW/5F66.5秒】
 先週から基準時計通りの馬場という印象だったCコースだが、今週もそれは変わらず。ただ、16日に関しては朝一番の馬場が少し重め。テンから飛ばしていくと、終いは止まり気味になるという馬が多かったので、この時間帯の追い切りに関しては、多少考慮すべきかも知れない。

 15日の追い切りで抜群の動きを見せたのは、天皇賞春(5月3日・京都芝3200m)の出走を予定しているフーラブライド(栗東・木原一良厩舎)。太目が残った前走とは違い、ひと叩きした効果で明らかに動きが素軽くなっている。前に2頭を見る併せ馬だったが、最後は楽々先着。6F80.2秒、1F12.0秒という時計バランスも好調時のもの。あと2週で更に良化曲線を辿っていくに違いない。

 なお、先週の馬場差は「-1.0秒」。今週は全体的な時計を見ても、先週と比べて明らかに時計が遅い。よって馬場差は8日が『+0.0秒』。9日は天候が回復して、少し走りやすいので『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りは、15日、16日ともに追い切りあり。速い時計という意味では、16日に単走で追い切ったエイシンテキサス(栗東・松元茂樹厩舎)。道中、1F12秒台のラップを踏んで、6F78.3秒をマークしているが、終いは止まり気味の1F14.2秒。走っている様子を見ていても、大きな芝の塊が飛び、惰性で直線を駆け抜けることが難しそうな緩い馬場。よって馬場差は15日、16日とも『+1.5秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は久しぶりに増加。皐月賞に出走予定のベルーフを筆頭に、普段はあまり利用しない池江泰寿厩舎が追い切りに利用していた。Cコースのウッドチップの状態を考慮して、ポリトラックで追い切りを行った馬も多かったようだ。馬場差は今週も先週と同じ『-1.0秒』で、15日、16日とも記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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