皐月賞は結局、フルゲートを割り15頭立てとなった。無事是名馬、順調に本番を迎えられないことにはクラシックに参加すらできない。
クラリティスカイは2歳7月のデビュー以降、実に順調にキャリアを重ねてきた。この間、レコード決着、輸送、中山の芝2000mなど、さまざまな経験が出来たのも同馬の強みである。
「無事に出走体勢が整って何よりです。2歳のいちょうSでは1分33秒5と東京競馬場・芝1600mの2歳レコードを更新しています。
弥生賞で中山・芝2000mという1回同じ舞台を経験しています。輸送も問題ないです。このとおり、さまざまな経験を積んできた上に大きく崩れることもなかったのは強みですね」(大江助手)
クラリティスカイは入厩当初から古馬のようにどっしり落ち着いていたそうだ。
「性格が大人びていて、とても真面目なんです。だから、操縦性が高くて、折り合いをつけるのも上手です。大とびですが、
弥生賞でもスッと前にいけたように器用さもあります」
枠は8枠14番。これについては「少し外だった」としながらも「どこからでも競馬ができる馬。問題ない」としていた。
現在の状態については「
弥生賞を経て、状態は確実に上向いている」とのこと。「
弥生賞ではまだ体に緩さは残っていた上にやや重と決して得意とはいえない馬場状態でした。それでも、コンマ8秒差の6着でしたから、悲観する内容ではないでしょう。でも、やっぱり良馬場のほうがいいですね。いいお天気に恵まれるよう、願います」
(取材・文:花岡貴子)