ゴール寸前でとらえた。「第12回
福島牝馬S・GIII」(芝1800m)は25日、福島11Rに16頭で争われ、3番人気の
スイートサルサ(美浦・菊川)が中団追走から上がり3F34秒9の末脚で差し切って重賞初制覇。取り消した
中山牝馬Sからの立て直しに成功し、
ヴィクトリアマイル(5月17日・東京、芝1600m)への優先出走権を手にした。勝ちタイムは1分46秒0。先行策からいったんは抜け出した9番人気の
リラヴァティが首差の2着。さらに3/4馬身差の3着には13番人気の伏兵
メイショウスザンナが差し込んだ。なお、1番人気のパ
ワースポットは7着。離れた最後方から外を回って押し上げたが、上位争いには加われなかった。
一番の勝因は好スタートを切れたことだろう。田中勝も「これまで10戦続けて騎乗したなかで一番いいスタートだった。真ん中の理想的な位置を取れた」と会心の笑み。昨夏の
中京記念(
サダムパテック)以来となる自身の重賞V(福島では03年
七夕賞=
ミデオンビット以来)を喜んだ。
もともとゲート内で立ち上がる癖があったが、精神面の成長と厩舎スタッフの努力で改善し、ついに実を結んだ。菊川師は「メンバー的には格上だと思っていた。あとはスタートが決まればと思っていたが、うまくいったね」と満面の笑みを浮かべた。
GIの大舞台へ向けても「もともと東京で実績(全4勝のうち3勝)がある馬。これで胸を張って挑めます」と力強く言い放った。
提供:デイリースポーツ