31日、04年
JBCスプリント(交流GI)を制した
マイネルセレクト(牡6、栗東・中村均厩舎)が、右前脚に屈腱炎を発症していることが分かった。完治には最低でも1年以上の加療期間を必要とする見込みで、今後再発する可能性が高いことから現役を引退することになった。今後は新冠・ビッグレッドファームで種牡馬入りする予定。
マイネルセレクトは、
父フォーティナイナー、
母ウメノアスコット(
その父ラッキーソブリン)という血統。祖母に80年
エリザベス女王杯を制した
ハギノトップレディ、伯母に91年
安田記念(GI)などGI・2勝を挙げた
ダイイチルビーがおり、華麗なる一族の出身となる。01年10月に迎えた新馬戦(福島・ダート1000m)を6馬身差で圧勝。その後はダート戦で着実に勝ち星を重ねるも、度重なる脚部不安から出世が遅れていた。4歳秋の
シリウスS(GIII)で重賞初制覇を成し遂げると、GI初挑戦となった
JBCスプリント(交流GI)で2着と好走。翌年は、
ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)にも出走(5着)し、同年秋の
JBCスプリントでGI初制覇を成し遂げている。今年も、
黒船賞(交流GIII)を制すなどダート短距離路線での活躍が期待されていた矢先の出来事だった。通算成績17戦10勝(うち重賞5勝)。