仕切り直しだ。
桜花賞4着の
クイーンズリングがGI制覇に再挑戦する。前走でデビューからの連勝は3で止まったが、その後はすぐに樫の舞台に目標を定めて、滋賀県のグリーンウッドへ約2週間の短期放牧。4月30日の栗東帰厩後は予定通りに調整が進む。吉村師は「変わりなく、落ち着きもあります。順調にきていると思います」と表情は明るい。
前回の馬体重は、デビュー以来最低の442キロ。20キロ減だった前々走の
フィリーズレビューから、さらに2キロ減っての参戦だった。それでも「体は牧場ですぐに増えました。カイバもよく食べているし、先週段階で452キロです」と説明する。近2走は当日輸送で、追い切り後に計測した馬体重から10キロ減らしたが、今回はデビュー2戦と同じ関東圏への遠征。「金曜輸送も考えています」と対策を施して臨むつもりだ。
一気に距離は4F延びるが「大丈夫だと思っています」と強気な姿勢を崩さない。「折り合いが難しい馬ではなく、精神面が3歳牝馬にしてはしっかりしていて物おじもしないので」。初の東京コースにも「走り方に癖のある馬ではない。左回りも大丈夫だと思います」と言い切った。
桜花賞は発表こそ良でも、力のいる馬場。「ゴール前は気持ちが悪いくらいノメった。走りづらそうだったし、良馬場でやりたい」と希望する。「加減することなくやれているし、体もプラス2〜4キロでいけると思う」と力を込めた。無敗の重圧から解放された素質馬が、
オークス初挑戦のM・デムーロを背にGIタイトルをつかみ獲る。
提供:デイリースポーツ