何とかたぐり寄せたかにも見えた、樫の女王の座。だが、
ルージュバックは2着に敗れた。着差はわずか3/4馬身。5、6番手で積極的に運び、残り1F過ぎで先頭へ。鞍上のこん身のゲキに外へよれながらも3着馬の追撃を振り切る体勢を固めた次の瞬間、GI初Vの夢が散った。
戸崎圭が唇をかみしめる。「前々で運ぼうと思っていた。壁はできなかったが、折り合いもついていた。最後は目標にされた分、きつかったです」。
桜花賞は馬群の中で何もできずに9着。春は無冠で終了した。大竹師は「力は示せてホッとした。でも2着じゃ…。あ〜」と深いため息を漏らした。
一次登録を済ませている
凱旋門賞・仏GI(10月4日・ロンシャン、芝2400m)に関しても「今の段階では分からない」と指揮官は言及を避ける。「しゃべれば、しゃべるほど悔しい。敗因を精査して次に進みたい」と前を向くのがやっとの様子だった。
提供:デイリースポーツ