皐月賞3着の
キタサンブラック。1週前追い切りは主戦の北村宏が駆けつけ、栗東CWで1F11秒8。道中はモヤで計時不能だったが、素軽い走りで併走先着を決めた。「前走後に疲れが出ましたが、短期放牧に出して回復。気持ちが緩むこともなく、ふっくらとした体で帰ってきました」と辻田厩務員。母の
父サクラバクシンオーという血統から、距離延長が不安視されるが、「(距離延長は)問題ないと思うし、ゆったりと走れる東京コースは合う。好勝負を期待」と陣営は強気。2戦2勝と好相性を誇る府中で一矢報いたい。
皐月賞で初黒星を喫した
サトノクラウンだが、「勝負どころで不利。その影響が大きかったです」と橋本助手が言うように敗因は明白。終始、外を回らされたことも踏まえれば、反撃は十分に可能だ。1週前追い切りは美浦Wで5F70秒2-12秒7(馬なり)。単走で馬任せとあって時計は地味だが、毛ヅヤが良く躍動感も目を引いた。「前走後は背腰に疲れが少し残ったので坂路入りを遅らせましたが、まずまず順調です。切れはトップクラス。そこを生かせれば巻き返してもいい」。敗戦の経験を糧に戴冠を狙う。
提供:デイリースポーツ