いよいよダービー。
大一番を4日後に控えた栗東トレーニングセンター。調教開始を待つ5時過ぎの気温は13度。好天のもと、緩やかに吹く風は冷たさより爽やかさを感じさせた。
調教開始と共にウッドチップコースに有力各馬が次々に登場しトレーニングを進めて行く。
皐月賞3着の
キタサンブラックは目標になる馬を前に置いて直線で外から交わす形の調整。ゆったりとした形で駆け抜けた。
調教後の関係者への共同インタビューの内容は以下のとおり。
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キタサンブラック(
清水久詞調教師)
◎
皐月賞のレースを振り返ってください。
良く頑張りました。力は出し切ったと思います。こういう競馬になればいいなと思った競馬になりましたので。
◎相手が強かったということになりますか?
3連勝の後ですからマークがきつくなるのは仕方の無いことですから、前の2頭は強いですね。
◎その後、中間の様子はどうだったでしょう?
何も心配なことはなく順調にここまできました。
◎先週は
北村宏司騎手が騎乗しての調整でしたが?
1週前なのである程度負荷はかけたかったので併せ馬の形で。最後の直線は反応を見てということでジョッキーに任せましたので。感触は良かったみたいですよ。1週前にジョッキーに乗ってもらって、その後にどれぐらいの負荷をかけたらいいかなどを相談したかったですから。
◎今週のウッドチップコースでの調整の指示、内容について教えてください。
一頭で走るより前に馬を置いたほうが集中して走ってくれますので。先導する馬が速ければそれなりに速くなりますし、ペースが遅ければ折り合えますから。あとは最後の反応だけ確認してという指示でした。
◎
皐月賞からの上積みはいかがでしょうか?
そんなに大きな上積みはありませんが、いい状態はキープしていますので問題ないと思います。
◎東京競馬場は2戦2勝の舞台ですね。
何も心配ないですね。輸送も十分経験していますし、(中山より)コーナーが大きくなるのもプラスになると思いますし、距離が400メートル伸びるのも大丈夫だと思っています。
◎理想は先行して粘る形でしょうか?
もちろん、そうですね。
◎オーナーも注目されてますが、お祭りを盛り上げたいですね。
私もダービーに初めて馬を出走させるのですが、これだけ注目される馬で出られるなんてなかなかないことですから、有難い気持ちで一杯ですね。オーナーも大変期待されてますので、何とか期待に応えたいですね。
◎改めてダービーへの抱負をお願いします。
何とか最終調整も無事に終えましたので、残り数日ですが無事に当日を迎えたいと思っています。ぜひ当日は競馬場に脚を運んで応援して頂ければと思います。
(取材:佐藤泉)
ラジオNIKKEI