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【日本ダービー】美浦レポート〜サトノクラウン

ラジオNIKKEI
  • 2015年05月28日(木) 14時41分
 31日(日)に東京競馬場で行われる東京優駿・第82回日本ダービー(GI)に登録をしているサトノクラウン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)について、追い切り後の堀宣行調教師と騎乗を予定しているクリストフ・ルメール騎手のコメントは以下の通り。

堀宣行調教師
(ウッドチップコースでの最終追い切りについて)
「前走の前に、少しやりすぎてしまったという反省がありました。皐月賞の後の疲れも、思った以上にありました。ですから、調子を上げていくことを慎重にして、先週末ぐらいからグンと良くなってきたという状況です。そのような状況なので、トップスピードに入れさせず、競馬まで取っておきましょうということで、ソフトな追い切りでした。折り合い等も心配ありませんが、一応(3頭の)真ん中に入れました。その辺も含めて、皐月賞の後に状態が戻ってきたということをジョッキーに確認してもらいました。
 本当に注文通りで、調教の量としても申し分なかったです。ジョッキーもしっかりと把握して乗ってくれました。調整としては順調だと思います」

(前走の皐月賞6着を振り返って)
「装鞍所に入ってきた時、すでにもう平常心を欠いているような状況でした。調子を落としてしまったなというのが一番の敗因だと思っています。ゲートの出が少し悪かったとか、道中もいつもより行きっぷりが悪かった部分も、やはり状態(が関わっていた)なのではないかと思います。それと不利ですね。ルメール騎手も言っているように、ドゥラメンテよりも、その前に外に振られた不利が非常に大きかったです。しかし、終いはしっかりと脚を使っていました。勝ちはなかったかもしれませんが、何かがうまく行けば力を出して、2、3着には来られたのではないかと感じています」

(前走後の調整について)
「前走後、ダメージもあって体が減っていました。しかし、放牧に出すと行き帰りの輸送で、思っているほどの輸送効果がないのではないかということで、状態の見極めをしながら
在厩させています。当初は良化がなかなかスローで、悪い所まで行ってしまったと感じていましたが、途中から楽をさせて、(体調が)戻ってきてからは非常に早かったです。先週末の段階で、これならいけるなという手応えが見えてきたので、安心しています。
 具体的には、10キロほど体重が増えています。弥生賞の前ぐらいの感じです。その分、メンタルも落ち着いている状況で、体も硬くなっていません。この馬はすごくシャープな切れ味を持っているので、稽古でやってしまうと疲れが出てしまいます。ですから、このぐらいの調整でちょうど良いのではないでしょうか」

(東京芝2400mについて)
「ここまでの調教や競馬での状態などを見て、距離は問題なくこなせると思っています。重馬場も1回こなしています。この馬は、決め手のあることが一番のセールスポイントなので、それがうまく出せれば、良い結果は出るのではないでしょうか。
 中山も合うと思いますが、今のところ、ドゥラメンテほど気を遣うようなことがないので、東京が合うのは間違いないと思います。
 位置取りに関しては、馬場状態や展開、枠順などありますから、現状は分かりません。あまり常識にとらわれてしまうと、本質が見えなくなりますので、やはりこの馬の良い所をしっかり出すということが大事だと思います」


クリストフ・ルメール騎手
(最終追い切りを終えて)
「堀調教師からは、非常に状態が良いので、調教を結構自由に任せられました。直線に入ってどこまで追うかは任せますという指示でした。しかし、ハードな調教よりも状態の確認がしたかったので、3頭併せで追い切りをしました。
 馬は本当に良い状態です。今日はリラックスしていました。スムーズなストライドでした。コンディションは完璧です。僕はとても嬉しいです」

(前走の皐月賞を振り返って)
皐月賞では残念でした。レースの序盤は良かったです。しかし、4コーナーで大外を回りすぎました。直線でも厳しかったです」

(ダービーに向けて)
「今回はダービーで、競馬場も距離も変わります。ですから、僕は自信があります。距離は問題ないと思います。2400mは大丈夫です。一番強い馬が普通に走れば勝つのではないかと思います。
 外枠になるほど、スタートに結構プレッシャーがかかりますので、なるべく5〜12番ゲートぐらいだと負担をかけないかと思います。
 サトノクラウンは、東京競馬場で経験があるので、それは非常に良いポイントです。ストライドも大きくて、どちらかというと東京が向いているので、とても楽しみです。
 ドゥラメンテは1番のライバルだと思います。皐月賞では凄かったです。本当に良い馬です。
2400mが初めての馬もいますので、あまり期待がなくてもよく走った馬、逆に2400mは奮わなかったという馬、両方出てくるのではないかということで、サプライズも楽しみにしています」

(ダービーへの想い)
日本ダービーは初めてです。楽しみです。どこでも、ダービーは大切なレースです。だから、ダービーを勝ちたいです。
 ダービーは参加するだけでも最高ですが、強い馬でチャンスもあるので、今回は非常に楽しみにしています。ダービーは日本で一番のレースです。だから府中に来て下さい。応援して下さい」

(取材:米田元気)

ラジオNIKKEI

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