1年前に9番人気で2着した
カレンミロティックが進化を遂げて、上半期の
グランプリに帰ってきた。前走の
天皇賞・春では4コーナーで先頭に立つ積極策で3着と奮闘。「3200mだったけど、ミロティックの競馬に持ち込めたね。見せ場たっぷりだったし、収穫はあった」。そう振り返った平田師は「レース後は疲れが残っている感じがしたけど、もう大丈夫。この舞台に適性があるのも分かっているからね」と手応えは十分だ。
担当の高阪助手も「香港(
香港ヴァーズ5着)から帰ってきて、たくましくなった」と心身の成長を実感する。昨年の
宝塚記念から接着装蹄を採用したことも吉と出ている。「それ以降は粘りが違う。7歳だけど、今回が30戦目だし、数を使っていないから馬は若い」と力強い。火曜の朝は栗東坂路で入念に体をほぐして、翌日の最終デモに備えた。一段としぶとさを増した先行策で、ラ
イバルを封じ込める。
提供:デイリースポーツ