ゴールドシップは栗東坂路で
アドマイヤランディ(4歳1000万下)と併せ馬。2馬身追いかけてスタートすると、最後は鞍上のソフトな合図にハミを取って反応。一杯に追う僚馬を相手に、余裕の手応えで併入を果たした。時計は4F52秒9-38秒2-12秒2をマーク。3連覇のかかる
宝塚記念へ向けて、好調ぶりをアピールした。
横山典は
天皇賞・春制覇の後、5月29日の発走調教再審査から、2週前、1週前、今回と、美浦からかけつけて積極的にコンタクトを取った。「ゲートは本番も目隠しでいくし、何の心配もない。お利口さんだったし、先週よりも
リラックスして走ってくれた。動きも良かった」とホッとした表情。この日は、前走時のように尻っぱねするヤンチャな面を封印。人馬が一体となった証しだろうが、主戦は「信頼というより、たまたま機嫌が良かっただけじゃないですか」と笑う。
昨秋の
凱旋門賞以来のコンビ再結成となった
天皇賞・春は2周目向正面で一気に動くロングスパートでV。まさに“ノリマジック”だった。「破天荒なレースになったけど、勝てて良かった」と振り返る。「結果が振るわなかった京都で勝ったことは大きな自信になるのでは?」「得意の阪神なら負けないだろう」。そんな周囲の声にも、鞍上は賛同しない。「合わないと言われる京都も大丈夫と思ったよ。阪神が合うと言われても一筋縄ではいかないものなんだ。考えれば考えるほど難しい」。独特の言い回しで気を引き締めた。
昨年に続きファン投票1位に支持された今年は、史上初となる
JRA同一GI3連覇の期待がかかる。「すごいことだし、そういう馬に乗れるのは光栄。力さえ発揮すればすごく強い馬だから」。Vなら最多タイの
JRA・GI7勝目となり、
ディープインパクトなどの名馬と肩を並べる。上半期の
グランプリ3連覇で歴史にその名を刻む。
提供:デイリースポーツ