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ウリウリなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2015年06月25日(木) 14時14分
 先週の当ニュースでも記したが、この時季は突然の豪雨に見舞われることも少なくない。今週の栗東もそういったことが何度かあり、一番の雨量は6月22日の夜。今週の追い切りはこの影響が出ると思われたが、23日時点で湿ったウッドチップと乾いたウッドチップが程よく混ざり、逍遥馬道を歩いていても、クッションが利いた状態。よって、24日の追い切りではちょうどよい馬場状態だったのではないだろうか。

 気温に関しては、24日こそ少し暑かったが、25日は曇り空で過ごしやすい状態。現時点で夏負けしているようでは、この先が厳しいだろうが、トレセンで馬の様子を見ているかぎり、そこまで気になるような仕草を見せる馬はいない。

【坂路/4F51.9秒】
 24日。一番時計はロカ(栗東・今野貞一厩舎)の4F49.7秒。久しぶりに4F50秒を切る時計が出たが、これから先は当分、このような馬場状態になると思われる。雨が降っても、日中に気温が上昇すればウッドチップが乾くということが、時計が出る最大要因だろう。

 走りやすい馬場だったとはいえ、そんな中でも動きが目立ったのは、先週の函館SSで全弟ティーハーフが重賞制覇したサドンストーム(栗東・西浦勝一厩舎)。こちらはCBC賞(7月5日・中京芝1200m)の出走を予定しており、ここからサマースプリントシリーズを目指す。

 1回目のハローが明けた時間帯に単走。前半から折り合いのついた走りで、後半はしっかり弾けた。その時計は4F52.3〜3F38.2〜2F24.6〜1F12.0秒と非常に優秀。動きを見守った西浦昌一調教助手も「高松宮記念以来になりますが、先週もきっちりやれて、今朝の追い切りも完璧。いい状態、いい流れでレースを迎えることができそうです」とコメントしている。

 同じ時間帯に同じような時計で動いたのは、同じくCBC賞の出走を予定しているウリウリ(栗東・藤原英昭厩舎)。もともと坂路でのラスト1Fの動きが冴える馬ではあるが、それにしても、今回の4F53.0〜3F38.5〜2F24.6〜1F12.0秒は優秀。前記ティーハーフが一歩リードするサマースプリントだが、CBC賞の結果次第では非常に面白いチャンピオン争いとなるのではないだろうか。

 先週、18日の馬場差は「+0.6秒」。今週は雨が降ったといえ、全体的な時計の出方を見ると、時計が出る馬場と判断する方が妥当。よって、馬場差は24日、25日とも『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.5秒】
 Cコースも坂路馬場同様、走りやすい状態。意識して速い時計を出す馬がいなかった分、全体的な時計の出方として、目立って時計の速い印象はないが、それなりに時計が出ている。6F77.7秒をマークしたグリーンラヴ(栗東・中村均厩舎)は2F目に11.6秒のラップを踏む、猛烈なスピードで飛ばしたが、最後は1F13.9秒でまとめており、止まるというよりも、前半の惰性でゴールまで凌いだという感じ。

 ラインスピリット(栗東・松永昌博厩舎)の6F79.1秒など、他にも6F80秒を切ってくる馬は多数いたが、一番バランスがよいのは、前半から徐々にラップを速めていき、6F81秒、ラスト1F12秒前半という走りだろう。そういった動きを素軽く見せている馬は好結果に繋がると思われる。

 なお、先週17日の馬場差が「-0.5秒」。18日は雨の影響があり、ここ最近では時計を要する意味での馬場差を記録したが、今週に関しては、最近と変わりない時計の出る状態。よって、24日、25日とも『-1.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場での追い切りは24日に加用正厩舎の3頭併せを確認できたくらい。その時計も非常に遅く、馬場差を検討するには至らない。走っていた様子を見ていると、芝の塊が飛んでいたので、こちらに関しては雨の影響を受けていると思われる。ただ馬場差に関しては、24日、25日とも『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週に引き続いて、やや少なめ。時計の出方としては極端に速くはなく、ある程度安定はしている。馬場差は、24日、25日とも『-1.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。(取材・写真:井内利彰)

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