サドンストームの最終リハは、栗東坂路で2週続けて国分優を背に単走。残り1F手前から追いだすと、右ステッキが3発入るド迫力の内容。降りしきる雨をモノともせず、4F53秒3-38秒6-12秒3を刻んだ。
鞍上は「予定より速くなりましたが、動きは良かったですね。しっかりとしまいも反応していました」と手応えは十分。担当の深川助手も「動きは先週よりも軽く見えた。体も絞れて、このひと追いでちょうど良くなるはず」と納得の表情だ。
主戦は馬に自らの姿を重ねている。「僕も自分が東京で1回も勝ったことがないころ、弟の恭介が重賞(10年
府中牝馬S=
テイエムオーロラ)を先に勝ちましたから」。自身は弟から約4年後、14年
小倉2歳Sの
オーミアリスで重賞初制覇。自身の手綱で、先々週の
函館スプリントSで先に重賞を勝った全弟
ティーハーフに負けないよう、兄にもタイトルを贈りたい。
「新馬戦にも乗せてもらって、思い入れは強い。何とかこの馬で重賞を勝ちたい」。熱い思いを手綱に込め、今度こそ念願の重賞初勝利へと導く。
葵Sを制した
ジャストドゥイングは栗東坂路で単走。4F54秒3-39秒3-13秒1を計時した。馬場の悪い時間帯に追われたこともあり、時計自体は平凡だったが、大型馬らしくパワフルに坂を駆け上がった。中竹師は「しまい重点で追ったけど、いい動きだったね。平たん小回りの函館(ス
プリントS)ではなくこちらへ。直線に坂のある中京芝は合うと思う」と好戦を描いた。
提供:デイリースポーツ