降りしきる雨も何のその。5歳夏を迎え、心身ともにタフさを身につけた
ウリウリにとって、水分を含んだウッドチップはちょうどいい負荷となった。
ハロー(馬場清掃)明けの栗東CW。鮫島良(レースは岩田)を背に、5Fから進出を開始すると、先行する
ダノンルージュ(5歳500万下)をインからとらえ、軽く合図を送った程度でビュンと加速した。
5F67秒4-37秒9-11秒9。ゴール前で0秒1先着を果たした。鞍上は「いい動きだったと思います」と体調の良さを感じた様子。見守った藤原英師も「乗り手には“ある程度できているからな”と伝えた。あの動きなら問題はない」と納得の表情を浮かべた。
意外にもス
プリント戦は今回が初めて。序盤のペースはがらっと変わるが、指揮官は「中京だから、そう速くならないと思って使う」と言い切る。スタート地点は緩やかな上り坂。直線も長く、坂も待ち構えるだけに、リズムを崩すことなく走れると確信している。
それでも、まだ問題はある。「左回りがどうか」と話すように、本質的には右回りがベター。力を要する中京の芝を含め、クリアすべき課題は少なくない。
だが、最後には「そのあたりはちゃんと計算している」と笑顔。
JRA通算500勝にリーチをかける名トレーナーは、最後に一つだけ課題を挙げた。「最低条件は良(馬場)やな」。人事を尽くして天命を待つ。あとは好天を願うのみだ。
提供:デイリースポーツ