川崎競馬場(天候:曇 馬場:重)でダート
グレード競走の第19回
スパーキングレディーカップ(第11競走・3歳以上オープン・牝馬・JpnIII・ダート1600m・1着賞金2500万円)が12頭によって行われた。
スタートして3番人気となった昨年の覇者である
JRAの
サウンドガガが先手を取り、2番手に船橋の
カイカヨソウがつけ、単勝1.4倍という断然の1番人気となった
JRAの
サンビスタが3番手となり、差のない4番手が2番人気の
JRAの
トロワボヌールとなった。スタートで少し出遅れた
JRAの
メイシヨウマンボは向う正面では6番手となった。
3コーナーを回って逃げる
サウンドガガを捕まえに出た
サンビスタが2番手に上がり、
トロワボヌールは内を回って差を詰めた。直線に入ると
トロワボヌールが2番手に上がり、ゴール前で逃げる
サウンドガガを内から交わして1馬身半の差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分40秒8。勝利騎手は
戸崎圭太。
サウンドガガから3馬身遅れた
サンビスタが3着。愛知の
ピッチシフターが4着となり、
メイショウマンボはゴール前で笠松の
タッチデュールにも交わされて6着に終わった。
トロワボヌールは、
父バゴ、
母チューニー(母
父サンデーサイレンス)という血統の牝5歳鹿毛馬。
JRA美浦・
畠山吉宏厩舎所属。デビューから芝のレースを走ってきたが、一昨年ダートへ路線を変更。去年の10月までにダートで計4勝を挙げてオープン入りし、去年11月の
JBCレディスクラシック(JpnI、盛岡)で交流重賞に初挑戦して
サンビスタの2着となった。その後12月の
クイーン賞(船橋)では重賞初制覇をはたし、ここ2戦(
マリーンカップ、
さきたま杯)は2着に敗れていたが、このレースを制して重賞2勝目となった。通算成績は21戦7勝(中央15戦5勝)。
1着
トロワボヌール戸崎圭太騎手「この馬にはずっと乗せていただき、馬はいいレースをしてくれていましたが、ここで初めて
サンビスタを負かすことが出来て嬉しいです。初めてのナイターだったので落ち着かせるように気をつけましたが、今日は落ち着いていて良い状態でした。
サウンドガガが逃げたので道中は折り合い重視で行きました。この馬はどんなレースでも出来る強みがある馬です。距離についてはマイルぐらいがベストだと思います。」
畠山吉宏調教師
「
サンビスタとの対戦で、4度目にして初めて先着出来て嬉しいです。左回りは
中央競馬で走っていますが、初めてのナイターをよくこなしてくれたと思います。輸送からレースまでの一連の流れを落ち着いて出来るようになり、馬が良くなってきていると思います。今後は放牧に出してからオーナーと相談しますが、牝馬路線をめざすことになると思います。今年のJBCは右回りの大井ですが、いいレースが出来るように頑張ります。」
2着
サウンドガガ 武豊騎手「惜しかったです。いいペースで行けましたが、今年はメンバーが強かったですね。この馬のレースが出来てマイルでも走ってくれましたが、ベストはもう少し短い距離だと思います。」
3着
サンビスタ 岩田康誠騎手「この馬のレースは出来ました。58キロは気にしていなかったと思いますが...。」
6着
メイショウマンボ 武幸四郎騎手
「3コーナーまでは良かったのですが、勝負どころで頭が上がってしまいました。
(取材:山本直)
ラジオNIKKEI