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フサイチリシャールが2歳王者に輝く

  • 2005年12月11日(日) 15時25分
 11日、中山競馬場で行われた朝日杯フューチュリティS(2歳牡牝、GI・芝1600m)は、福永祐一騎手騎乗の2番人気フサイチリシャール(牡2、栗東・松田国英厩舎)が2番手追走から直線で抜け出すと、中団から脚を伸ばした5番人気スーパーホーネットの追撃をクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらに1.3/4馬身差の3着には1番人気ジャリスコライトが入った。

 レースは、好スタートから先手を奪ったレソナルが逃げる展開。フサイチリシャールは2番手を追走し、直後にジャリスコライトスーパーホーネットショウナンタキオンは中団に控えてレースを進める。直線入り口でフサイチリシャールが先頭に立つと、直後からジャリスコライト、中団からスーパーホーネットが脚を伸ばすも、なかなか差は縮まらない。残り100m、脚色が鈍りだしたフサイチリシャールスーパーホーネットが襲いかかるもアタマ差まで差を詰めたところがゴールだった。

 勝ったフサイチリシャールは、父クロフネ、母は99年4歳牝馬特別・西(GII)など重賞4勝を挙げたフサイチエアデール(その父サンデーサイレンス)という血統。半姉に05年クイーンC(GIII)を制すなどJRA・現3勝のライラプス(牝3、栗東・松田国英厩舎、父フレンチデピュティ)がいる。03年セレクトセールにて9900万円で落札。マルカシェンク(牡2、栗東・瀬戸口勉厩舎)の4着に敗れた9月のデビュー戦(阪神・芝2000m)以後、2戦目の2歳未勝利(阪神・芝2000m)、萩S(OP)、そして前走・東京スポーツ杯2歳S(GIII)といずれも逃げ切って3連勝を飾っている。今回は2番手に控えてのレースとなったが、4連勝でGI初制覇を飾った。通算成績5戦4勝。

 鞍上の福永祐一騎手は、エイシンチャンプで制した02年以来、同レース3勝目(99年朝日杯3歳S含む)。管理する松田国英調教師は初制覇となる。JRA重賞は、福永祐一騎手がカンパニーで制した先月26日の京阪杯(GIII)に続く今年16勝目(GI・5勝目)で通算51勝。松田国英調教師は、フサイチリシャールで制した先月19日の東京スポーツ杯2歳S(GIII)に続く今年4勝目で通算37勝。

 新種牡馬クロフネ産駒は、現2歳世代が初年度産駒で、初のGI制覇となった。

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