11日、中山競馬場で行われた朝日杯フューチュリティS(2歳牡牝、GI・芝1600m)は、
福永祐一騎手騎乗の2番人気
フサイチリシャール(牡2、栗東・松田国英厩舎)が2番手追走から直線で抜け出すと、中団から脚を伸ばした5番人気
スーパーホーネットの追撃をクビ差凌いで優勝した。勝ちタイムは1分33秒7(良)。さらに1.3/4馬身差の3着には1番人気
ジャリスコライトが入った。
レースは、好スタートから先手を奪った
レソナルが逃げる展開。
フサイチリシャールは2番手を追走し、直後に
ジャリスコライト、
スーパーホーネット、
ショウナンタキオンは中団に控えてレースを進める。直線入り口で
フサイチリシャールが先頭に立つと、直後から
ジャリスコライト、中団から
スーパーホーネットが脚を伸ばすも、なかなか差は縮まらない。残り100m、脚色が鈍りだした
フサイチリシャールに
スーパーホーネットが襲いかかるもアタマ差まで差を詰めたところがゴールだった。
勝った
フサイチリシャールは、
父クロフネ、母は99年4歳牝馬特別・西(GII)など重賞4勝を挙げた
フサイチエアデール(
その父サンデーサイレンス)という血統。半姉に05年
クイーンC(GIII)を制すなど
JRA・現3勝の
ライラプス(牝3、栗東・松田国英厩舎、
父フレンチデピュティ)がいる。03年セレクトセールにて9900万円で落札。
マルカシェンク(牡2、栗東・瀬戸口勉厩舎)の4着に敗れた9月のデビュー戦(阪神・芝2000m)以後、2戦目の2歳未勝利(阪神・芝2000m)、萩S(OP)、そして前走・東京スポーツ杯2歳S(GIII)といずれも逃げ切って3連勝を飾っている。今回は2番手に控えてのレースとなったが、4連勝でGI初制覇を飾った。通算成績5戦4勝。
鞍上の
福永祐一騎手は、
エイシンチャンプで制した02年以来、同レース3勝目(99年朝日杯3歳S含む)。管理する松田国英調教師は初制覇となる。
JRA重賞は、
福永祐一騎手が
カンパニーで制した先月26日の
京阪杯(GIII)に続く今年16勝目(GI・5勝目)で通算51勝。松田国英調教師は、
フサイチリシャールで制した先月19日の東京スポーツ杯2歳S(GIII)に続く今年4勝目で通算37勝。
新種牡馬
クロフネ産駒は、現2歳世代が初年度産駒で、初のGI制覇となった。