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【#51】夫の「モチベーションを上げるしかない」JRAと騎手クラブに相談した新リハビリとは...?

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  • 2024年05月20日(月) 18時01分
障害ジョッキーの白浜雄造騎手の奥様が、一昨年の夏の落馬から復帰を目指して奮闘する夫と家族のリアルな姿を描く連載コラム。

前回に続いて家族でのおでかけと、新しいリハビリについての話題です。途中体調を崩した雄造騎手は元気になったものの、息子さんが今度は体調不良に。

緊急事態に1人で京都から滋賀まで帰ることができた雄造騎手ですが、家での自主リハはまだはかどらず...。見かねた鬼嫁は、モチベーションアップのためある秘策を実行します...!

「鬼嫁歓喜です(笑)」雄造騎手の着実な自立


 動物園で体調を崩し、親友の清誠さんの店で休ませてもらうことになった夫。夕方、合流すると、すっかり元気になっていたのでひと安心。

 夫が復活したこともあり、清誠さん夫婦と連れ立っておふたりの自宅近くにあるイタリアンに食事に出かけました。食事のあとは、ご夫婦が住むマンションへ。みんなで談笑していると、息子が突然「吐きそう…。気持ち悪い…」と言い、嘔吐してしまいました。

 昼間、夫が動物園で「気持ち悪い」と言い出したときは、「頭痛は? めまいは? 吐き気は? 熱はどう? 息苦しさは? ……で、どうしたいの?」と、私はとても冷静に対応できましたが、息子のことになると冷静ではいられません。

 嘔吐に繋がるような原因として思い当たるとしたら、夕食の際に食べたデザートのチョコレートケーキ。ケーキに洋酒が多めに使われていたのかもしれないと思いました。子供の急病相談に電話を掛けたり、看護師をしているママ友に相談したり…。息子のために忙しなく動き回る私を見て、夫は「さっきと全然違う。めちゃくちゃ心配してるやん!」と不満顔(笑)。

 そこで娘が、「ママにとって私たちは宝物なの!! 子供だから。パパは大人でしょう? パパは、パパのママに心配してもらい!」と、フォローしてくれました。さすが私の娘(笑)。私の思いを的確に短文で夫に伝えてくれました。鬼嫁の娘は、順調に鬼娘に成長しているよう。頼もしい限りです(笑)。

 清誠さんの奥さんのみっちゃんが、「このままウチに泊まってもいいよ」と言ってくれたので、この日は甘えることに。息子の吐き気は治まりましたが、体調がまた悪くなる可能性を考え、医療の体制がより整っているであろう京都に残ることにしました。

 夫も一緒に泊まると思っていたのですが、「明日の朝9時から淡海医療センターで高気圧酸素療法の予約が入っているから、俺は帰る」と言い、ひとりで電車に乗って帰っていきました。

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1981年9月9日生まれ。2015年に障害騎手の白浜雄造と結婚。1男1女をもうける。結婚前は四位洋文調教師や福永祐一調教師(両名、当時騎手)らが所属していたマネージメント会社にてマネージャーを務め、TV番組収録やイベント等、様々な現場で騎手をサポート。福永調教師の引退までの16年間はバレット業務も兼任。福永厩舎開業後は経理兼秘書業務を担当予定。現在はオンラインサロン「福永祐一 競走馬研究所」の運営スタッフを務める傍らフリーランスとして活動中。新たな目標のアイシングクッキー講師としても活動すべく準備中。(旧姓は坪田、また戸籍上の表記は幸子)

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