今年初戦を圧倒的な強さでV。「第51回デイリー杯
クイーンC・GIII」(芝1600m)は13日、東京11Rに16頭で争われ、昨年の2歳女王
メジャーエンブレム(美浦・田村)が5馬身差で圧勝。単勝1.3倍の断然の1番人気に応えて、重賞2勝目を挙げた。好スタートからすんなりとハナを奪い、終始マイペースの逃げ。抜群の手応えで直線に向くと、残り1Fまで鞍上・ルメールの手綱は持ったまま。満を持して追いだすと、後続をあっさりと突き放して、早々に勝負を決定づけた。勝ちタイムの1分32秒5はレースレコード。離れた2着争いは接戦。7番人気の
フロンテアクイーンがゴール前で6番人気の
ロッテンマイヤーを半馬身差かわして先着した。
隙のない強さに、先週の
きさらぎ賞=
サトノダイヤモンドに続く重賞Vとなったルメールは「強かったね」と満面の笑みを浮かべる。昨年の阪神JF制覇以来の久々も全く関係なし。「好スタートを決めて、最後も長くいい脚を使ってくれたね。それに、
リラックスしていてびっくりした」と、短期間での成長ぶりに目を細めた。
目標はあくまで次戦の
桜花賞(4月10日・阪神、芝1600m)で、今回はソフトな仕上げ。それでも田村師は勝利を疑っていなかった。「ゲートでの集中力、鞍上に指示されてからの反応など、前走時とはまるで違った」。今後の課題を問われても「これ以上、望むことは何もないよ」と笑顔でうなずいた。デイリー杯
クイーンC優勝馬の
桜花賞制覇は意外にも76年
テイタニヤが最後だが、
メジャーエンブレムなら40年ぶりの戴冠を果たしてくれるに違いない。
提供:デイリースポーツ