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ディーマジェスティ二ノ宮師「喜びを分かち合いたい」/ダービー共同会見

  • 2016年05月25日(水) 18時05分
 皐月賞ディーマジェスティ(牡3・美浦・二ノ宮敬宇)が、主戦の蛯名正義騎手を背に二冠に向けてウッドチップコースで最終追い切りを行った。管理する二ノ宮調教師が、追い切り後に共同記者会見に臨んだ。

(皐月賞馬として迎える大一番を迎える気持は?)
「調教も終わりまして、厩舎で馬を見てきましたけども、非常にリラックスしているので安心しました」

(最終追い切りについて)
皐月賞後はここを目標に来たわけですけど、馬の回復もとても早くて順調に来ていました。最初は先週もジョッキーに乗ってもらって、また今日も乗ってもらおうと考えていましたが、騎手が乗ると速くなりますので、先週はいつも乗っているウチの助手に任せて調教をして、その具合を見て今日の調教メニューを考えました。蛯名ジョッキーには、前の馬も走るので、少し後ろから長めに行って、終いはスーッと馬の感じで行ってくださいと伝えました。予定より少し速くなりましたけど、中間の状態もとても良かったですし、順調だと感じました」

(皐月賞を振り返って)
「スタートして外に膨れてしまったのですが、レースが非常に上手な馬なので、直線を向いて左手前になった時には、来てくれると思いました。想像以上に終いの脚を使いましたし、騎手もベテランで落ち着いて乗ってくれて、久しぶりに良いレースを見させてもらいました」

(歓喜の皐月賞からここへと目標を切り替えて?)
「一番重要なのはやり過ぎない、無駄な走りをしないということで、間にレースを使うことは全く考えていませんでした。ピークの状態でダービーに持っていけるような調教をしたいと思っていましたが、先週、そして今日と理想の調教ができました」

(生まれた時からこの馬を見てきて感じたことは?)
「この馬の下もそうですが、生まれた時から見てきました。マイラーか、それより少し延びたくらいの距離が良いのかなと考えていましたが、血統的にも母系を辿るとヨーロッパの非常に素晴らしい血統ですし、距離が延びても大丈夫なのかなと。僕の予想とは少し違いました。母父のブライアンズタイムも底力がありますし、そのような血統を考えると同じディープインパクト産駒でも、今までとは少し違う走りをするのではないかなと感じています。

 生まれた時からずっと見ていますので、自分の子供みたいな感じですけど、まだまだ良くなりそうです。体型も入厩してきた時と随分変わっています。以前は前駆だけで走っていたのですけど、共同通信杯が終わって徐々に後駆の方に筋肉がついてきて、理想的なマイラータイプの体型です。その体型で距離が延びても大丈夫ということは、心肺機能が優れているのかなと感じています」

(精神面での成長は?)
「ヤンチャですけど、物事に動じることなくドッシリしていますし、どこに行っても大丈夫という感じがします。そのような馬が、オープン馬になるのかなと思いますけどね」

(セールスポイントは?)
「東京でも馬群から真ん中を突いてきましたし、皐月賞のように外からの競馬もできたように、いろいろな競馬ができます。調教助手や厩務員も、意識して落ち着いて動じないような馬に育てたいということで調教をしていましたので、本当に落ち着いてレースができる、無駄なことをしないでレースに集中できるようになってきたと思います」

(2戦2勝の東京コースについて)
「直線が長い分、バラけるでしょうから、自分の力が発揮できる東京コースは非常に良いと思います」

(2400mに関しては?)
「先ほども申しましたが、血統的にも長いところも大丈夫だと思いますし、掛かるところもありません。それは日頃の調教でも蛯名騎手に教えてもらっていますし、ウチの調教助手にも長い距離を持たせるような調教をしてもらっていますので、心配していません。かえって良いと思っています」

(ではここまでイメージ通りに調教ができている?)
「普段の調教もそうですけど、馬場に出てゆっくり常歩をしたり、馬場を替えたりして少しずつ教えてました。また運動の時も、教育しながら段々とステップアップして、こういう長い距離でも持つような調教をしてきました。

 また随分落ち着きが出てきまして、最初の頃は鞍を置いて馬房から出した時には飛び跳ねていましたけども、馬が成長したこともあると思いますが、最近はそういうこともなくなりました。どうやったら2400mを持たせられるような馬を作れるかという目標がありましたので、そこはスタッフが考えてやってくれましたので、今日も非常にリラックスして落ち着いていましたね」

(馬場状態、枠順に注文は?)
「枠順に注文はありませんし、天候もそれで変わることはありませんから、一生懸命集中するだけです」

(二冠に向けての思いは?)
「ホースマンなら誰もがクラシックに勝ちたいでしょうし、私もその通りだと思います」

(二ノ宮師にとって日本ダービーとは)
「何回か挑戦させてもらいましたけど、非常に難しいですし、重みもあります。私の師匠の橋本先生も2回取っていて、その時の苦労も下から見ていましたけれども、やはりダービーというのは我々の目標ですし、何とかして皆で取りたいです。またその喜びを馬主の方や生産牧場と分かち合いたいと思っております」

(取材・写真:佐々木祥恵)

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