31日、新潟競馬場で新潟2歳S(2歳・GIII・芝1600m)が行われ、中団後方でレースを進めた柴田善臣騎手騎乗の3番人気ミュゼスルタン(牡2、美浦・大江原哲厩舎)が、直線に入って横に広がった馬群の中から抜け出し、外からの猛追を見せた1番人気アヴニールマルシェ(牡2、美浦・藤沢和雄厩舎)と並んで入線。写真判定の結果、わずかにアヴニールマルシェを退けて優勝した。勝ちタイム1分33秒4(良)は2歳戦レコード。

　ハナ差の2着だったアヴニールマルシェから1.1/4馬身差の3着には、6番人気ニシノラッシュ(牡2、美浦・田村康仁厩舎)が入った。なお、2番人気ナヴィオン(牡2、栗東・橋口弘次郎厩舎)は最後方から差は詰めるも6着までだった。

　勝ったミュゼスルタンは、父キングカメハメハ、母アスクデピュティ、その父フレンチデピュティという血統。8月10日の新馬戦に続くデビュー2連勝で重賞制覇を決めた。

【勝ち馬プロフィール】
◆ミュゼスルタン(牡2)
騎手：柴田善臣
厩舎：美浦・大江原哲
父：キングカメハメハ
母：アスクデピュティ
母父：フレンチデピュティ
馬主：高橋仁
生産者：社台ファーム
通算成績：2戦2勝(重賞1勝)

【勝利ジョッキー・柴田善臣騎手のコメント】
　中間も跨がっていたので、すごく動きが軽くなってきたのがわかりました。返し馬の感じもその通りで、これならいいレースができるかなと自信を持って臨めました。

　(道中は)今後のある馬ですから、嫌な思いや苦しい思いをさせたくなかったので、リズムを崩さず位置取りはあまり気にしないでおこうという考えで乗りました。(直線で)1頭になってちょっと遊ぶところがあったので、外から来られてヒヤッとしましたね。

　現段階では子供っぽくヤンチャをするところもありますが、そのヤンチャぶりも力強さがあって他の馬とは違うところがあるので、それを上手く矯正しつつ成長させてあげればなと思います。