フロレットアレー陣営の狙いは明確だ。
母ブルーミングアレーは10年の
フローラS3着。何とか権利は取ったが、押せ押せで使った疲労からか本番では7着に沈んだ。同じ轍(てつ)は踏みたくない。
追い切りは小島茂師自らが騎乗し、美浦Wで4F54秒0-38秒7-12秒2。馬の気任せで最後だけ軽く気合をつけた。指揮官は「やり過ぎないように単走で。感じはいいですよ。使うごとに落ち着きが出てきた。体重は前走と同じくらいで出せると思う」と好感触をつかんだ。
ミモザ賞(2着)は先に抜け出し、勝ち馬の格好の目標された。2着とはいえ首差。昇級戦としては上々だろう。初騎乗の田辺は「競馬を見ていて分かってはいたが、ちょっと内にもたれたのが痛い」と次走への手応えを伝えたそうだ。
「母はカリカリする面があったし、無理をさせましたからね。余力残しで権利を取れれば」とトレーナー。最低限の3着以内への自信を深めた。
リアンドジュエリーは美浦坂路で3頭併せ。闘志みなぎる走りで併入した。4F58秒2-43秒4-13秒8。
奥村武師は「気持ちが乗った追い切りができた」と笑顔。前走の
ミモザ賞で2勝目をマークした。「まだ仕上がり途上で勝ったほど。今回の方が断然いいし、うまくこの馬の持ち味が生きれば面白そうだ」と重賞初勝利に燃えている。
提供:デイリースポーツ