ハナを奪えるかどうかで全てが決まる。
スピリッツミノルは全3勝が逃げ切り。ただダッシュは鈍く、促しながら先手を主張するタイプだ。「気持ちを切らさないためにもハナを切って自分のペースで運びたい。そのためには外枠が欲しい」。
皐月賞は内めの(3)番枠がアダとなって逃げられず9着に敗れており、酒井は枠順を気に掛けていた。果たせるかな、獲得したのは8枠(16)番。鞍上は「絶好枠」と声を弾ませた。
本田師も逃走での一発を描く。「この枠なら外からじっくりと行ける。慌てて行くことはない。1角までにハナに立てばいいんだから」。レース当日は曇りのち雨の予報。「どうかな。良馬場の方がいいんじゃないの」と話すが、稍重に重と道悪で2勝を挙げており他馬が苦しむようならアドバンテージとなりそうだ。金曜は栗東の角馬場で微調整。「状態はいいから、自分の競馬をするだけ」。一人旅で大金星を狙う。
提供:デイリースポーツ