皐月賞2着からの逆転Vを目指す
リアルスティールは、決戦地への輸送を控えた29日朝、主戦の福永を背にトレセンでの最終調整を行った。栗東角馬場で体をほぐして坂路へ。一切の重心のブレを見せることなく、真っすぐにキャンターで駆け上がり、4F65秒3-1F16秒0をマーク。その後はゲート練習を行い、大一番に向けて人馬のシンクロ率を高めた。
「言うことなしですね」。主戦が納得の表情で口を開く。「ようやく弾む兆しが見えてきた。うん、
皐月賞時にはなかったこと。あの時は脚の運びの速さで走っていたけど、最終追い切りでは少し弾む面が出てきた」。ここに来ての“変化”に満足そうにうなずき、「やれることはやってきた」と胸を張った。
最高峰の舞台を迎えるからこその緊張感。「もう大きなアクションは必要ない。ゲートを含めて全て落ち着いています」と矢作師は予定したメニューをこなして胸をなで下ろした。「追い切りが終わってホッとし、木曜日にコズミがないことを確認してホッとし、けさの落ち着いた姿を見てホッとしました」と目を細める。1勝1敗の
皐月賞馬
ドゥラメンテと雌雄を決するべく、勇躍、府中へと向かう。
提供:デイリースポーツ