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土曜阪神芝内千四デビューへ 真面目ママコチャは全姉ソダシに重なる「オンとオフがハッキリ」/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2021年06月23日(水) 18時00分
 残念ながら無敗の2冠牝馬誕生とはならなかったが、今春の牝馬クラシック戦線を引っ張り続けたのがソダシだったことに異論はあるまい。白毛の美しい馬体と、それに似つかわぬ力強い走りで、競馬界にとどまらず、世間一般の注目をも集めた。先週判明した札幌記念参戦プランがビッグニュースになるのも、まだまだ注目度が高い証し。快進撃が始まった北海道でのリスタートでどんな走りを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

 その前にPOGコラムとしては注目せずにはいられないのが、土曜(26日)阪神芝内1400メートルでデビューを迎えるママコチャ(牝・池江)である。父クロフネ母ブチコと記せば、もうお気づきだろう。

 そう、ソダシの全妹にあたる。残念ながら?純白の毛並みが強いインパクトを与えた姉とは異なり、こちらは鹿毛。しかし、その素質は姉に勝るとも劣らないようで、9日の2週前追い切りでは宝塚記念出走予定のシロニイとウッドで併せ馬を敢行し、堂々の追走先着。6ハロン83.0-12.1秒をマークして素質の片鱗を見せつけた。

 走る馬に共通する特徴としてよく耳にするのが「オンとオフがハッキリしている」。ソダシも例外ではなく、調教前はうるささを見せても、調教後はおとなしくなるという。

 このママコチャもまた、担当する松村厩務員いわく「外に出すと、やけに元気で、すごく走りたがってる感じがする。馬房では、すごくおとなしい馬なんだけどね」。調教パートナーを務める岩崎助手も「とにかく真面目な馬で、調教では自分からグイグイ進んでいきます。バランス面などでまだまだ改善する部分はありますが、あの前向きさはいいですよね」。

 16日の1週前追い切りでは、実戦で騎乗する福永がファーストコンタクト。ウッドで4馬身追走態勢から併入フィニッシュに持ち込み、6ハロン83.5-11.7秒をマークした。福永は「初戦から動ける態勢にありますね」と好感触を伝え、池江調教師も「相手が動いたんで少し見劣りはしたけど、時計は悪くなかったからね」と順調な調整ぶりをうかがわせた。

 血統背景から当初はダート路線も検討されていたというソダシ。それもあって洋芝の函館でデビューしたわけだが、そこから芝で連勝街道を突っ走ったのはご存じの通り。このママコチャもどちらかといえばダート向きとの声もあるようだが、「芝がダメという感じではないので、まずはこの条件で。どこまでやれるか見てみたい」と池江調教師。果たして、姉に続いて牝馬クラシック路線で活躍となるか。まずはママコチャの芝の走りに注目してほしい。

(鈴木邦宏)

東京スポーツ

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