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【サウジアラビアRC】“スター候補”ノッキングポイント ひと目で分かる夏を越しての成長/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2022年10月05日(水) 18時01分
 GIIIサウジアラビアRC(8日=東京芝1600メートル)の歴代勝ち馬を振り返ってみると、特に強烈なのは2017年からの3年間。ダノンプレミアムグランアレグリアサリオスと後のGI馬がズラリと並んだことで「出世レース」のイメージを決定づけた。

 実はこの3頭には共通点がある。いずれも「世代最初の中央場所の新馬開催」でデビュー勝ちを決めているのだ。そうなると今年はノッキングポイントが要チェックな存在となろうか。

セオリー通り”に快勝した6月東京の新馬戦(芝1600メートル)は2着に3馬身差をつける文句なしの内容。レース後に鞍上のルメールが「いい勉強ができた」と口にしたくらいで、それが“単なる通過点”であったことは容易に察しがつく。

 一方、管理する木村調教師は「デビュー戦は勝ちにいくような仕上げで臨みました。モーリスの子なので気持ちのコントロールで手探りの部分もあったけど、競馬ではテン良し、中良し、しまい良しの内容。思っていた以上に上手な走りをしてくれました」と振り返っていたが、さて、ひと夏を越した成長はいかなるものか?

 ひと目でたくましさが増したと分かる馬体もさることながら、1週前追い切りでは南ウッドで9ハロンからハロン16秒台に突入する意欲的かつ上質な併せ馬を消化。やはりただ者ではないとみて間違いあるまい。

「夏場は(ノーザンファーム)天栄で調整していただき、9月9日に帰厩しました。しっかりと時間をもらった分、ひと回り大きくなり、数字も10キロほど増えたかな。1週前追いは2番乗りの時間帯。馬場コンディション的に走りにくかった分、きれいなフォームでは走れていなかったけどね。それでも動かしにいったのは予定通りで、いい負荷がかけられました。体の成長と気持ちの部分も含め(レースまで)あと1週で全体的なバランスを整えていきたい。とにかく元気がいいのが何よりです」(木村調教師)

 来春へと続くGI戦線への始動となる重要な一戦で、ノッキングポイントは“スター候補”にふさわしい走りを見せられるのか、大いに注目してほしい。

(立川敬太)

東京スポーツ

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