かつて芝2000mの
日本ダービートライアルとして親しまれたレースで、距離短縮後もしばらくは
日本ダービーへの
ステップレース的性格を持っていたが、過去10年間でここから
日本ダービーへと挑んだ馬は[0-0-0-16]。3歳マイル王決定戦としての意味合いが強くなった。同じく過去10年の優勝馬は
桜花賞、
皐月賞組が4勝で、ニュージーランドT、
アーリントンCも4勝と互角だ。
◎
ジャンタルマンタルは昨年の
最優秀2歳牡馬。立ち回りの上手さが強みで不敗のままデイリー杯2歳、そして
朝日杯FSに勝ち
共同通信杯2着。半マイル通過が50.0秒というスローペースの流れで道中やや力み、折り合いを重視するあまりポジションを下げてしまったのも痛かったが、勝ったのが
ジャスティンミラノなら責められない。
皐月賞は逆に前半1000m57.5秒の超ハイペース。好位追走から早めに先頭に立ったが、さすがにゴール前で脚が上がってしまった。マイル戦は[2-0-0-0]。東京コースも2度目なら持ち味を発揮してくれそうだ。
〇
アスコリピチェーノは昨年の
最優秀2歳牝馬で
桜花賞2着。この時は1番人気馬らしく正攻法の競馬。道中は勝ち馬とほぼ同じ位置にいたが4角でやや膨れたときに一気に離されてしまった。敗れはしたが、勝負付けが済んだような力負けではなく、逆に世代を代表するトップマイラーである事を示した1戦でもあった。東京コースはデビュー戦で経験済み。左回りは[2-0-0-0]でマイル戦は[2-1-0-0]と得意としている。
▲
ボンドガールは東京競馬場芝1600m新馬戦優勝馬。この時の2着、3着馬は後の重賞勝ち馬。
サウジアラビアRCはスタートで後手を踏んだのも痛かったが、
ゴンバデカーブースの瞬発力に屈し、結果的に約半年ぶりの休み明けとなったニュージーランドTは荒れたインコースをやや力みながら追走し2着。マイナス体重での出走だったことから大きな上積みは疑問だが、叩かれた効果はあるだろう。能力的には今回のメンバーでも遜色ない。
△
ノーブルロジャーは
シンザン記念優勝馬。
エコロブルームを問題にしなかったあたりはすごい。
毎日杯は重馬場ということもあって
メイショウタバルの逃げ切りを許したが2着を確保して力のある所を示している。東京競馬場はデビュー戦で経験済み。早くから目標としていたレースなので侮れない。
アク
シデント続きの△
ゴンバデカーブースだが、使ってくる以上は無視はできず、
アーリントンカップの末脚が印象的な△
ディスペランツァも圏内だ。最後にデビュー2戦目の
クイーンC2着
アルセナールの名前を挙げておきたい。