【美浦】
プラチナチャリス(牝、父Rock of Gibraltar、母シルバーチャリス、美浦・国枝栄厩舎)
父は2002年にG1・7連勝の世界レコードを樹立した欧州のチャンピオンマイラー。母系は伯父にブラックホーク、叔母にピンクカメオがいる血統背景。育成先のノーザンファームでも前評判が高かった外国産馬だ。5月に一度は入厩したが、スクミの症状が出たために山元トレセンで再調整。6月下旬に帰厩した。7月9日にゲート試験をクリアし、坂路とポリトラックコースで追い切りを重ねてきた。「牧場で立て直したけど、いい感じに仕上がっている。ゆったりとした体つきなので、距離は融通が利きそう。マイル前後で楽しみな馬だね」と国枝栄調教師。デビュー戦は8月10日(日)、新潟の芝1600mを内田博幸騎手で予定している。
フェイマステイル(牡、父グラスワンダー、母フェイムドグレイス、美浦・大江原哲厩舎)
ひとつ上の半兄ソシアルグレイシーは現1勝。6月上旬に入厩し、同月20日にゲート試験をパス。当初は2回新潟の開幕週を目指していたが、まだ仕上がり途上だったこともあり、じっくりと乗り込まれてきた。坂路では4F50秒台のタイムをマークしており、上々の動きを見せている。「ちょっとソエを気にしたこともあったけど、いいフットワークで走る馬。骨格なんかはタケミカヅチに似ている気がするし、楽しみにしています」と大江原哲調教師。こちらも8月10日(日)、新潟の芝1600mを柴田善臣騎手で予定している。皐月賞2着のタケミカヅチに続く活躍が期待されるところだ。
エーブダッチマン(牡、父アフリート、母フェルメールブルー、美浦・清水利章厩舎)
祖母がマイルGI・2勝のノースフライト。7月9日に坂路で4F50.0秒の好タイムをマークした後、ややソエを気にして調教を緩めたが、先週の7月30日には再び坂路で4F50.5-36.2-12.3秒の好タイムを弾き出した。「ひと息で走るところがあるけど、持っているスピードは相当なもの。スタートをポンと出れば初戦から勝ち負けになると思う。ダートの短距離で楽しめそうな馬だね」と中栄仁調教助手。初陣は8月9日(土)、新潟のダート1200mを内田博幸騎手で予定している。
イルドロール(牝、父ゴールドアリュール、母イルネージュ、美浦・鈴木康弘厩舎)
一族にデュランダルらがいる母系。5月末に入厩し、坂路とコースを併用して入念に乗り込まれてきた。7月30日には坂路で4F52.6-36.6-11.6秒という快時計をマーク。スピードとパワーを兼ね備えており、初っ端から動ける状態に仕上がっている印象だ。デビュー戦は8月9日(土)、新潟のダート1200mを柴田善臣騎手で予定。
サクラスティンガー(牡、父サクラプレジデント、母サクラヴァウチ、美浦・加藤征弘厩舎)
父は今年の新種牡馬。初年度産駒は7月5日の函館で、サクラインプルーブが初勝利を飾っている。本馬は5月に美浦でゲート試験を受けた後、牧場で調整。7月16日に美浦に戻り、坂路とウッドチップコースで乗り込まれてきた。こちらも8月9日(土)、新潟のダート1200mを後藤浩輝騎手で予定している。
【栗東】
マイネカプリシャス(牝、父ホワイトマズル、母マイネカプリース、栗東・西園正都厩舎)
マイネル軍団のNo.1牝馬と呼び声高い素質馬。その片鱗を見せたのが7月30日の坂路での追い切り。「併せたマイネトゥインクルも攻めは走るけど、それ以上に動いたもんね」と西園調教師が語るその内容は4F51.4秒の時計で併せ先着。「最終追い切りは単走で十分。スピードの絶対値が違う」ということで8月10日(日)の小倉芝1200mの走りに注目したい。なお鞍上は吉田隼人騎手の予定。
ヒシジェントリー(牡、父シンボリクリスエス、母ヒシカポーテ、栗東・佐々木晶三厩舎)
5月19日更新分からゲート試験に合格したがソエが出たため放牧。7月に再入厩してからはDWで長目からの調教を重ねており、7月31日には古馬スカイハイシチーと併せて同入、6F83.3秒と新馬としては水準以上の時計を出している。「姉(ヒシレーシー)は短距離で活躍しているけど、この馬はストライドが大きいから距離が長い方がいいかな」と佐々木晶調教師。8月10日(日)の新潟芝1600mを石橋脩騎手で予定しているが、除外になった場合は8月17日(日)の新潟芝1800mへスライドする予定。
トウカイエクセル(牡、父アグネスデジタル、母トウカイロゼット、栗東・田所秀孝厩舎)
先々週、先週とCWで僚馬アヤナグレイスと併せて先着できない歯痒さはあるものの、週を追うごとに時計を詰めている。アヤナグレイスは好メンバーの揃った阪神芝1800mの新馬戦で5着した馬なので、先着できなくて当然、よく食い下がっているという見方もできる。「馬体重は530kgくらい。ストライドが大きくて長い距離に適性がありそうなので、初戦から動けるか心配はありますが素質はありそうですよ」と大賀助手。8月10日(日)の小倉芝1200mを酒井学騎手でデビューが予定されている。
テイエムカルメン(牡、父タイキシャトル、母ポニーガール、栗東・新川恵厩舎)
半兄レソナルはスピードを活かしてダート短距離で活躍しているが、父がタイキシャトルに替わって、より一層スピード能力が増した印象。7月23日に僚馬テイエムダイアナと坂路で併せて4F51.2秒。1秒以上も先着してみせた。ゲートも速く初戦向き。予定されている8月10日(日)の小倉芝1200mでの走りが楽しみ。
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