サンデーローズ(牝 栗東・石坂正 父ブライアンズタイム、母サンデーエイコーン)
半兄ワキノカイザー(父マヤノトップガン)はダート短距離でOPまで出世した馬。本馬の父はブライアンズタイムなので、厳密にいえば両者は「4分の3兄妹」の関係になる。「ブライアンズタイム×サンデー」の組み合わせは、いまのところワイルドワンダー(ダート重賞3勝)をはじめダート向きの産駒が目立つ。兄ワキノカイザーの適性を考えれば本馬もダートで本領を発揮する可能性が高い。
シゲルクラマヤマ(牡 栗東・服部利之 父サクラバクシンオー、母エイユーヴィーナス)
母エイユーヴィーナスは芝・ダートと問わず活躍し、短距離で3勝を挙げた。「サクラバクシンオー×スキャン」の組み合わせは中央で3頭が出走し2勝。連対率50%(6戦3連対)の好成績。スキャンの母の父がNijinskyなので、「サクラバクシンオーとNijinsky」という有名なニックスが生じる。芝・ダート兼用の短距離馬だろう。POG向き。
ヒラボクドリーム(牝 美浦・国枝栄 父キングカメハメハ、母ドリームカムカム)
母ドリームカムカムは短距離でOPクラスまで出世し、シルクロードS(GIII)5着という成績を残した。父キングカメハメハは今年の新種牡馬で、序盤はやや出遅れ気味だったが、次第に調子が上がってきて、現在、新種牡馬勝ち星ランキングではトップ。父がSex Appealを含んでいるので、似たような配合構造のMy Charmerが母系に入るのは好感が持てる。芝向きのマイラーだろう。
レッドレイク(牝 美浦・田村康仁 父トウカイテイオー、母トーヨーマシュウコ)
「トウカイテイオー×リアルシャダイ」という組み合わせは、トウカイポイント(02年マイルCS-GI、02年中山記念-GII)、チタニックオー(00年皐月賞-GI・3着)、トウカイオスカー(準OP)、トウカイアロー(準OP)などと同じ。地味な組み合わせながら実績がある。やや晩成気味ではあるが、本馬の場合、2代母の父がMr.Prospectorなので早い時期から活躍できる素地はある。トウカイポイントやトウカイオスカーのように、芝1600〜2000mでピリッとした瞬発力を繰り出すことができればおもしろい。
ワイドサファイア(牝 栗東・藤原英昭 父アグネスタキオン、母クイーンソネット)
母クイーンソネットは新潟記念(GIII)2着、ローズS(GII)5着などの成績を残した。繁殖牝馬としてもまずまず。大物は現れていないが、競馬場で走った6頭中5頭が勝ち上がり、そのなかにはプロセッション(3勝)、トーセンゴライアス(3勝)といった上級条件馬も含まれている。「アグネスタキオン×ノーザンテースト」はダイワスカーレット(最優秀3歳牝馬)と同じで、母系にエイプリルソネットが入るアグネスタキオン産駒にはハッピープレゼント(08年カーネーションC-500万下・3着)がいる。配合は良好なので手堅く走りそうだ。