早くからこのマイル重賞を目標に調整していたリザーブカードが狙い。あまりスタートが上手くないため、オープンに出世した5歳の今年は善戦どまりだが、決して力負け、スピード負けしているわけではない。
とくに格上がりの一戦になった5走前の東京新聞杯1600m。結果は11着だが、これは直線の中ほどで両脇から挟まれて立ち上がり、そのあとも前が開かずにほとんど追えない状態での入線。それで1分33秒3。着差は0.5秒しかなかった。
この馬、デビュー時の函館を別にするとローカルの平坦に近いコースの出走例はたった1度だけ。それが昨年の新潟1600mで、1000万ランク。今回と同じ3か月ぶりだったが、1分32秒7(上がり33.2秒)で乗り切っている。ゴール前、ショウナンタキオン(当時はオープンからの降級2戦目)にわずかに及ばなかったが、中央場所とは一変の行きっぷりで、楽に1分32秒台で乗り切れるスピード能力を発揮した。
そのあと2勝してオープンに出世したいま、当時より全体のパワーアップは当然、2度目の新潟1600mで昨年以上の内容を期待していいだろう。幸い頭数は多くない。また、前半はスローになりがちな新潟1600m、スタートの悪さも大きな死角とはならない。
ヤマニンアラバスタの父ゴールデンフェザントが近親の代表馬になる一族の出身。母の父はシーバード系のベーリング。この血を引く馬が少ないのと、また、非常に評価の難しい父系のため言われることは少ないが、大変な平坦巧者(の血を秘めている)と考えたい。かつて国枝厩舎にいたヒシワールド、あるいは母の父にベーリングをもつベイリングボーイなど、明らかに平坦で一変型だった。
相手妙味は少々太めでもタマモサポート。
函館2歳Sはいつも通りの大混戦。一度使っての変わり身を評価して、成長力溢れるはずの牝馬ディーズハイビガーから入りたい。穴はダート勝ちのヒシアカデミー。
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