わざわざ再度恥を晒すようだが、今年の桜花賞を予想する際に私が持ち出して失敗したのが、阪神芝1600m外回りにおける特異なラップ構造だった。
阪神芝1600mが外回りコースになってしばらくはジョッキーがレースの前半を慎重に進めていたのか、テンがあまり速くならず、その代わりに後ろから2F目が最速ラップになることが多かった。今年の桜花賞もそうなると見て予想したものの、現実には普通にテンの2F目が最速となり、単なるハイペース的な形になってレジネッタの差し切りが決まったわけである。
それに懲りずラップの話をするのは怖いのだが、新潟2歳Sの場合は、そこに触れないわけにいかない。
1600mになってからの新潟2歳Sは既に6回行われているが、マイルになって最初の年だった02年(勝ち馬ワナ、この年はBコース使用)を除き、後ろから2F目はすべて10秒台となっている。02年にしても11.5-11.2-12.0秒で、一応残り400~200mが速くなる形にはなっている。
テンの2F目も普通に速くなっている(一番遅い04年が11.2秒、05年が11.1秒であとは10秒台)のに後ろも速いということは、4コーナーから直線の最初1/3あたりがかなり慎重に進められ、その後一気にペースが上がっていることを示す。
その結果どうなるかというと、みんなが仕掛けたタイミングより遅れて追い込んできた馬が、ラスト1Fでバテた馬を交わす、という現象が起きるわけである。ショウナンタキオンなどは人気の身でそれをやったわけだが、昨年2着(16番人気)のシャランジュや、03年3着(10番人気)のアウトディスタンスなどは穴馬券になっている。他に惜しい人気薄4、5着馬もおり、このパターンは狙う価値があるだろう。
問題は、なにせキャリア1~2戦の2歳馬なので、どれが追い込みに回るか分からないということである。とりあえず、前走で逃げていないということと(アウトディスタンスは逃げていたのだが)、スタミナに余裕のある血統というあたりを頼りにし、あとは人気のないことと、内外どちらか極端な枠という基準で絞るのがよいのではないかと思う。
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