今週末、9月28日(日)の札幌5Rの新馬戦(芝1500m)は、「
POGダービー 月間賞」として、9月の対象レースに指定されています。当該レースに出走予定の2頭含め、今週も新馬9頭を紹介します。
【美浦】
ナタリー(牝、父アグネスタキオン、母サザラック、美浦・手塚貴久厩舎)
エルコンドルパサー産駒の母は未出走で繁殖入り。産駒は本馬が初仔になる。夏場から順調に乗り込まれ、小柄な牝馬らしく仕上がりは進んでいるようだ。「17日の追い切りは速いペースで行っても最後まで我慢していたし、思っていた以上に動けていた。芝向きのタイプで、距離はマイル前後が良さそう。実戦に行って良さが出れば…」と手塚調教師。デビュー戦は9月27日(土)、中山の芝1600m(牝馬)を内田博幸騎手で予定している。
マイネリュミエール(牝、父マイネルラヴ、母コスモキャンドル、美浦・小西一男厩舎)
ジェニュイン産駒の母は2歳時に芝の1000m、1200mで2勝したスピード馬。「牧場(ビッグレッドファーム)でも十分に乗り込んでの入厩。動き自体は悪くないし、これから少しずつ体力をつけていくと思う。距離適性は短いところからマイルぐらいでしょう」と小西調教師。こちらも9月27日(土)、中山の芝1600m(牝馬)を勝浦正樹騎手で予定している。
タイキグラディウス(牡、父Dubai Destination、母スカルプトレス、美浦・久保田貴士厩舎)
SS産駒の母は未出走で繁殖入り。母系は伯父にハッピールック、近親にシンコウラブリイ、タイキマーシャル、ハッピーパス、ロードクロノス、キングストレイルなどの活躍馬が並ぶ優秀な一族。2007年のセレクトセールにて、4000万円で落札された。まだ追い切りの動きはピリッとしないようだが、坂路や各コースを併用したメニューで十分に乗り込まれてきた。「まだ少し前向きさに欠けるところがあるけど、ひと追い毎に良くはなってきている。まずは芝でのレースぶりを見てみたい」と久保田調教師。初戦は9月28日(日)、中山の芝1800mを北村宏司騎手で予定している。
ダイワカトリーナ(牝、父シンボリクリスエス、母カーメリタ、美浦・的場均厩舎)
伯父にブラックホーク、叔母にピンクカメオ、いとこにマルターズホーク、シベリアンホークがいる血統背景。2006年のセレクトセールにて、1500万円で落札された。10日には坂路で4F51.0秒、17日には本馬場(芝)で僚馬に先着と好気配を見せている。9月27日(土)、中山の芝1600m(牝馬)に出走してくれば楽しみな1頭。その動向に注目したい。
ウインバンディエラ(牡、父キングカメハメハ、母サンフラワーガール、美浦・松山康久厩舎)
アーリントンCを逃げ切ったダンツキッスイの半弟。当初は先週のデビューを予定していたが、17日の追い切りで遅れたこともあり、万全を期してスライドすることに…。9月28日(日)、中山の芝1200mにデビュー戦の目標を切り替えた。鞍上は柴田善臣騎手を予定。先週末には初コンタクトを取り、上々の感触をつかんでいる様子だ。関係者は素質を評価しており、今週の追い切りで気配が上向いてくるか注目したい。
【栗東】
グロリアーナ(牝、父シンボリクリスエス、母ビッグエリザベス、栗東・庄野靖志厩舎)
シンボリクリスエスと母父サンデーの配合はジャパンダートダービーを勝ったサクセスブロッケンなど大物を出しているだけに「血統的にも楽しみ」と庄野調教師。「まだ緩いところはあるけど、すごく素直な馬で雰囲気があって後々は走ってきそう。もう少し器用な脚を使えるようになれば」と現時点での出走態勢は整っているものの、これから先の大きな舞台で活躍するための注文点もある様子。デビュー戦は
9月28日(日)の札幌芝1500mを藤田伸二騎手で予定している。
ナショナルヒーロー(牡、父キングカメハメハ、母シルクプリマドンナ、栗東・池江泰郎厩舎)
半兄フサイチフェイマスは小倉でようやく未勝利を脱出したが、本馬に関しては「兄はのんびりしたところがあるけど、この馬は機敏な動きをするし、反応が素早い」と池江調教師。その言葉通り、中間の調教では素軽い動きを見せており、9月18日には芝コースで5F63.1秒を馬なりでマーク。8月末からじっくり調教を積み重ねているので、質量ともに水準以上のレベルに仕上がった。デビューは9月28日(日)の阪神芝1800mを武豊騎手で予定。
ルナレーヴェ(牝、父タイキシャトル、母クリムゾンフレア、栗東・友道康夫厩舎)
叔父に同厩舎で管理されていて、ダート中長距離で4勝を挙げているストラディヴァリオがいる血統だが、父と母父の配合では中山牝馬Sなど芝で4勝を挙げたウイングレットがいるだけに芝のスピード競馬でも十分に対応できそう。それを裏付けたのが9月10日の函館芝での追い切り。手綱が動く
パルクエスト(新馬)に対して馬なりの手応えで同入。5Fを65秒台で動けたので水準以上の動きといえる。「調教での感触も良くて走ってきそう」と友道調教師。デビューは
9月28日(日)の札幌芝1500mを予定している。
マイネルフェイト(牡、父マイネルラヴ、母ザフェイツ、栗東・西園正都厩舎)
父マイネルラヴの代表産駒は小倉芝1200mの北九州記念を勝ったコスモフォーチュンなど短距離で活躍する馬が多いが、本馬に関して西園調教師は「マイネルラヴ産駒だけど母父のブライアンズタイムが出ているようで肩のラインがゆるやかな馬。フットワークも雄大で長い距離が良さそう」と分析。9月12日にゲート試験に合格してから本格的な追い切りは2本しか消化していないが、9月18日のCWでの追い切りでは一杯に追われてヤマニンリュバン(3歳)と互角の動きだった。9月28日(日)の阪神芝1800mでのデビュー戦が楽しみ。
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