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みんなの投稿コラム

サートゥルナーリアが勝った意味

  • 2019年04月15日(月) 14時16分
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 サートゥルナーリアが皐月賞を勝った。
 ヴェロックスと激突しながらの辛勝ではあった。しかし、1着をとったのは大きかったと思う。というのも、サートゥルナーリアは年末からの休み明けである。年内に1戦もせずに皐月賞を勝ったのは史上初の快挙だそうで、ダービーは叩き2走目となる理想のローテーションで臨める。ダービーでも断然の人気になることが予想される。昨年のアーモンドアイの例から考えても2400Mならばロードカナロア産駒の距離不安はないと思われる。サートゥルナーリアがダービーも圧勝する公算は強くなったと思う。ダービーを勝っても菊花賞には出ないだろう。アーモンドアイとともに凱旋門賞へ挑戦するかもしれないとも言われている(ニュース記事:https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=153737)。
 だが、何よりも大きいのは、ロードカナロアに2年目の産駒からも「大物」が出たことである。このままダービーを勝ち、海外や秋のG1でも古馬と対等以上に戦うようなら、ロードカナロア産駒が2年連続で日本の競馬を席巻することになる。日本の競馬はここ数年ディープインパクト産駒の活躍が続いていた。昨週のグランアレグリアを挙げるまでもなくコンスタントに強い馬を出し続けているが、ロードカナロアやモーリスのような「図抜けた馬」は出していない。いやいやジェンティルドンナがいるじゃないか、グランアレグリアも超大物かもしれないぞと言われそうだが、残念ながら牝馬であって、ディープの後継種牡馬にはなれないのである。昨年、一昨年と図抜けた馬の一頭だったキタサンブラックの父がブラックタイド(ディープインパクトの全兄)だったのは皮肉な感じがする。そして今年、既にニュースが流れたようにディープインパクトの今期の種付けが中止された。首と腰の痛みがあるという。あのディープインパクトも高齢化と戦っている。
 ディープインパクトのような大物でも、その地を後世につなぐことが容易ではないことに愕然とする。もちろん、まだキズナなど、これからデビューするディープインパクト系の種牡馬に期待したいし、まだ今後もたくさんの産駒がデビューするが、同時に新しい種牡馬の時代が来ることを感じさせられた皐月賞だった。

馬中心というより、人間中心にものを見る傾向があります。以前は、岸滋彦騎手が好きでした。最近は武豊騎手を応援しております。

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