アースワンハート(牡 栗東・野元昭 父アジュディケーティング、母オリミツキネン)
全兄アジュディミツオーは、東京大賞典(交流GI)2回、帝王賞(交流GI)、川崎記念(交流GI)、かしわ記念(交流GI)など地方競馬の大レースを勝ちまくった名馬。全姉リンガスパートナーは未勝利に終わったが、もう1頭の全兄ドリームマイスターはダートで[1-1-0-0]という成績。やはりこの血統はダートで走る。馬のデキさえ良ければトップクラスで活躍できるだけのポテンシャルを秘めている。
カサブランカ(牝 美浦・加藤征弘 父フレンチデピュティ、母グローリアスデイズ)
母グローリアスデイズはローズS(GII)とフローラS(GII)で2着となった活躍馬。リンカーン(05年阪神大賞典など重賞3勝)の全妹、ヴィクトリー(07年皐月賞-GI)の半姉にあたる良血で、繁殖牝馬としての期待も大きい。本馬はその初仔。「フレンチデピュティ×サンデーサイレンス」という組み合わせは桜花賞馬レジネッタなど多くの優駿を生み出している。芝向きで、距離は2000mあたりまでなら問題ない。
コスモパイオニア(牡 美浦・中野栄治 父Empire Maker、母Chaposa Springs)
母Chaposa Springsは現役時代アメリカで走り、バレリーナH(G1)、テストS(G1)など6つのグレードレースを制した。繁殖牝馬としてはまだこれといった馬は出していない。2代母La Chaposaは南米ペルーのスプリントチャンピオンに選ばれ、同国のG1を2勝している。本馬の父Empire Makerは、米クラシックのベルモントS(G1)など3つのG1を制した。種牡馬としてはこれが2世代目。父は本格派タイプなので、母系から鋭いスピードを導入していることは好感が持てる。ダート向きのパワーに恵まれており、距離は万能。
ストロングリターン(牡 美浦・堀宣行 父シンボリクリスエス、母コートアウト)
半兄ダイワマックワンはOP特別のクリスマスローズS(芝1200m)を勝ち、ダートOPのヒヤシンスS(ダ1600m)でもサクセスブロッケンの2着と頑張った。母コートアウトはSmartaire 4×3という大胆な牝馬クロスを持っており、繁殖牝馬として高い能力を持っている可能性がある。父シンボリクリスエスはやや鈍重なタイプなので、本馬のように母系にMr.Prospectorを持つ配合は走っている。期待できるだろう。芝・ダート兼用で、距離はマイルから2400mまでOK。
スノーライダー(牡 美浦・萱野浩二 父フジキセキ、母フラッシュメモリー)
半兄タムロスターディ(父グラスワンダー)は1000万クラスの上位でコンスタントに走った。本馬の父はフジキセキ。同産駒は母系にMr.Prospectorを持つ産駒が大活躍しており、本馬はこのパターンにあてはまる。また、3代母の父Olympiaが入る配合はサンデーサイレンス系の必勝パターンでもあるので、配合的に高く評価できる。芝・ダート兼用のスプリンター〜マイラーだろう。