【美浦】
ハシッテホシーノ(牝、父アグネスタキオン、母アドマイス、美浦・手塚貴久厩舎)
ご存じ、名付け親がタレントのほしのあきさんということで話題を集めているアグネスタキオン産駒。ブラックカフェらの半妹にあたり、POGでも人気になる血統背景だ。ひと追いごとに調教の動きが良化しており、入厩した当初に比べ、陣営のトーンも確実に上がってきている。「牝馬のわりにカイバを食べるので、強い調教をやっても大丈夫。だいぶ実が入ってきたし、いい雰囲気に仕上がっている。追って味があり、マイル以上の距離で良さそうなタイプ。ゲートのセンスもいいし、初戦から楽しみ」と手塚貴久調教師。注目の初陣は10月12日(日)、東京の芝1600m(牝馬)を三浦皇成騎手で予定している。
カウアイレーン(牝、父キングカメハメハ、母シルバーレーン、美浦・和田正道厩舎)
兄姉にはブラックホーク、ピンクカメオと2頭のGIホースがいる。坂路を中心に乗り込み、仕上がりは上々だ。まだ精神面で子供っぽさを残しているようだが、血統的にも将来性は十分だろう。「動きもいいし、素質は感じさせる」と厩舎サイド。デビュー戦は10月12日(日)、東京の芝1600m(牝馬)を後藤浩輝騎手で予定。
グランプリスマイル(牡、父ブライアンズタイム、母パレイシャルアフェア、美浦・加藤征弘厩舎)
一昨年のセレクトセールに上場され、8000万円で落札された。兄姉には現3勝のゲットマイウェイなどがいる。入厩後の乗り込みは十分すぎるほど。坂路とコースを併用したメニューで態勢を整えてきた。「血統的にも芝・ダートは問わないタイプ。調教でも動いているし、初戦から走れると思う」と加藤征弘調教師。初戦は10月11日(土)、東京のダート1600mを三浦皇成騎手で予定。
ドリームゲイル(牡、父アグネスデジタル、母ダイイチビビット、美浦・高橋裕厩舎)
牝系を遡ると、ダイイチルビー、ハギノトップレディ、イットーに続く名門。まだ入厩して間もないが、牧場でも十分に乗り込まれてきており、仕上がりは進んでいるようだ。「動きがしっかりしているし、追い切りに乗ったジョッキーも好感触をつかんでくれている。距離適性はマイル前後でしょう。体もできているし、初戦から動けると思う」と高橋裕調教師。デビュー戦は10月11日(土)、東京の芝1400mを柴山雄一騎手で予定。
ドンヤマト(牡、父ジェニュイン、母メイショウマキバコ、美浦・鈴木伸尋厩舎)
全兄ドンクールはデビューから5連勝で交流GIIの兵庫CSを勝ち、2006年の名古屋大賞典で交流重賞2勝目をマーク。6歳を迎えた現在もダート路線で活躍している。夏場に下ろすプランもあったが、じっくりと時間をかけて乗り込まれてきた。調教量は豊富で、仕上がりも上々だ。「毛色以外は、兄のドンクールとそっくり。500kg前後の馬体で力強い走りをするし、血統背景からもダート向きのパワータイプでしょう。いい感じに仕上がっていますよ」と鈴木伸尋調教師。デビュー戦は10月11日(土)、東京のダート1600mを後藤浩輝騎手で予定している。
【栗東】
メイショウアツヒメ(牝、父タイキシャトル、母ナイスレイズ、栗東・河内洋厩舎)
全兄メイショウボーラーは芝ダート問わず活躍した快速馬。半兄メイショウトッパーも芝1200mで5勝を挙げるなどスピード能力に溢れる血統だが、気性の激しさも半端ではない血統。しかし本馬は牝馬だからなのか「すごく素直」と担当の瀬戸口厩務員。それでもスピード能力はきっちり受け継いでおり、9月19日のCWでは6F80.4秒とデビュー前の2歳としては破格の時計をマーク。10月2日には芝コースで5Fで63.4秒と余力たっぷりで走り抜いた。デビュー戦は10月11日(土)の京都芝1600m(牝)を福永祐一騎手で予定している。
スズカルネッサンス(牡、父シンボリクリスエス、母ルネッサンスファウンド、栗東・橋田満厩舎)
8月下旬から坂路で時計を出し始めており、十分すぎるくらいに調教量を積んでいる。10月1日に芝コースで追い切られて、6F76.3秒と目一杯余力なしの動きだったとはいえ、スピード感ある動きを見せた。「乗り手の言うことをよく聞く馬で学習能力が高い」とは担当の森山助手。デビュー戦を10月12日(日)の東京芝1800mで武豊騎手という予定から、厩舎の期待度が大きい新馬であることは言うまでもないだろう。
ピサノロダン(牡、父Five Star Day、母Luck Be a Lady、栗東・白井寿昭厩舎)
9月28日の阪神ダート1400mの新馬戦を同厩舎の
ケイアイウミノカミが快勝。同じ外国産馬の本馬にも大きな期待がかかる。「兄のピサノアルハンブラとそっくりの体型でいかにもダートの短いところが向きそう。まだ体に余裕があるけど、来週の最終追い切りで態勢は整うと思う」と白井調教師。10月2日にレースで騎乗予定の岩田康誠騎手が跨ってDW6F84.1秒のラスト1Fが12.0秒。古馬マルブツバンダリーに2馬身ほど先着する絶好の動きを見せた。10月12日(日)の京都ダート1200mでの走りが俄然楽しみになってきた。
ミクロコスモス(牝、父ネオユニヴァース、母ユーアンミー、栗東・角居勝彦厩舎)
ゲート試験に合格してから一旦放牧に出されていたが、9月下旬に帰栗。坂路とCWを併用して調教されているが、この厩舎にしてはやや本数が少ない印象もある。ただネオユニヴァース自身がそうであったように、産駒もあまり調教本数を必要としないタイプが多く、札幌2歳Sを勝った
ロジユニヴァースも本数不足かと思う状態でレースでは走っている。なにより10月5日にトールポピーと併せて同入の動きを見せているのだから、スピード能力が高いことは明らか。デビューは今週の東京で10月11日(土)の芝1400mか12日(日)の芝1600m(牝)が予定されているが、どちらに出てきても好勝負は必至。
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