日本が平成から令和へと変わるまさにその瞬間、アメリカでは第145回ケンタッキーダービーの枠順抽選会が行われました。日本のマスターフェンサーが15番枠からのスタートです。
当然注目すべきは現地の有力馬。1番人気に推されているのはアーカンソーダービー勝ち馬のオマハビーチ。鞍上はアロゲートやジャスティファイの主戦としても知られているマイク・スミス騎手。マスターフェンサーのお隣16番枠にはBCジュヴェナイル覇者のゲームウィナーが。過去10頭の勝ち馬が出ている好枠5番にも同じく有力視されているインプロバブルが入りました。前走のフロリダダービーを勝って無敗の4戦4勝としたマキシマムセキュリティは7番枠。この枠は前年のジャスティファイを始め7頭の勝ち馬を輩出しています。
このように基本多頭数となるケンタッキーダービー、『ゲン担ぎ』というわけではありませんが枠というのはとにかく重要なファクター。事実、このケンタッキーダービーは内枠が有利なレースでもあります(ちなみにオマハビーチの枠は1971年以降勝ち馬なし)。
今年で145回目を迎えるケンタッキーダービーですが、過去144回のレースで一度も勝ち馬を輩出していない枠があるのをご存知でしょうか?その枠はゲームウィナーのお隣さん17番枠です。一部界隈では割と有名なジンクスらしいです。
大外の20番枠からも勝ち馬が出ているのに何故か過去144回の歴史の中で一回も勝ち馬が出ていないこの17番枠。一部界隈から色んな意味で注目されているこの17番枠に入ってしまったのはよりにもよってサンタアニタダービー馬ロードスターでした。
前走でゲームウィナーを破っており、今回は主戦のスミス騎手がオマハビーチに騎乗するためジェルー騎手が手綱をとるロードスターは現在7倍のオッズを集めています。
先にも書いた通りゲン担ぎなのかは分かりませんが枠はとにかく重要な要素。特に一度も勝ててないまさに『死の枠』に入ってしまった際の陣営の心境やいかに。ただ前年のジャスティファイは、3歳デビューの馬はケンタッキーダービーを勝てないという『アポロの呪い』と知られるジンクスを136年ぶりに打ち破りました。そして奇しくもロードスターとジャスティファイは同じバファート厩舎。ジャスティファイ同様に負のジンクスを打ち破ることができるか、マスターフェンサーだけでなくロードスターにも注目するのも一興かもしれません。
もふもふ
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