7歳以上馬(旧8歳以上)が、牝馬を含めて7頭もいる。6歳馬が4頭加わり、ベテランばかりが目立っている。ダート戦にはたまにあるパターンだが、短距離のスピード争いだけに、そうそうベテランの実績を信じすぎるのも危険だろう。波乱もありそうだ。
軸馬には、あえて8歳の牝馬ブロードアピールをとった。さすがに日本レコードを0秒1差のダート1200m1分9秒2を記録した当時の爆発力は少し鈍っている。なにせ、ダートで上がり34秒1の切れを示したほどだが、今はそこまでは切れない。しかし、ここは行きたい馬がそろっての東京1200m。直線だけの爆発力にかけたい同馬にとって理想の流れが予測される。武豊騎手は途中で脚を使うような中途半端な乗り方はしない。
また、この牝馬は8歳だが、デビューしたのが4歳(旧5歳)の後半で、他の8歳馬ほど長い間使っているわけではない。まだ3年ちょっとだけだから、消耗や衰えはそう心配しなくていいだろう。
さらにここ2戦は公営の深いダートで切れをそがれていたが、今度は浅く軽い東京のダート。一変した鋭さが生かせると見た。
ビシビシ追って気配絶好のサウスヴィグラスと、前々走の切れが目立ったナイキアフリート(前々走は休み明けで体調一歩)が本線。
穴なら若い4歳馬ショウナンカンプの上昇度だろう。時計勝負での1200mなら格下でも足りて不思議ない。