ディアドラが出走する愛チャンピオンS(G1)の発走時間が2時間以上前倒しになったのは即報の通りだ。
発走時間前倒しの背景には日本の視聴者に配慮してのことだとアイルランド競馬の関係者は語る。日本の競馬ファンにとって、非常にありがたい話である。
因みにディアドラ、6月にはロイヤルアスコットのG1プリンスオブウェールズSの発走時間も前倒しにする力を発揮している。ある意味ディープ以上の影響力の持ち主だなぁと思わざるを得ない。日本の競馬ファンの影響力も凄まじいものだ。
しかしこの決定で割りを食らう者もいる。恐らく1番割りを食うのはオブライエン師とムーア騎手ではなかろうか。
海外競馬ファンならご存知だと思うが、愛チャンピオンSの数時間前にはイギリスのドンカスター競馬場ではセントレジャーが行われる。
いつもならセントレジャーの騎乗を終えた後すぐにヘリでレパーズタウン競馬場まで移動し愛チャンピオンSに乗れるのだが、今年はそれが出来なくなってしまう。
両レースに有力馬を送り込むオブライエンからしたら片方にしかムーアを起用できないのは大きな痛手なはずだ。そして両G1レースで乗れないのはムーアにとっても有難迷惑であろう(去年のセントレジャーをキューガーデンズで勝利、愛チャンピオンSはサクソンウォリアーで2着)。
毎年両レースにそれぞれ実力どころを参戦させるオブライエン勢だが、今年はセントレジャーには前哨戦のグレートヴォルティジュールSで現在前売り1番人気に推されているロジシャンの2着だったコンスタンティノープル。愛チャンピオンSにはマジカルを始め英ダービー1番人気だったサードラゴネット、ジャパンなどの参戦が示唆されている。
個人的な見解として、セントレジャーには序列3番手のローダンやその他の現地の騎手を、愛チャンピオンSにはムーアやドナカ、ヘファーナンなどの主戦を配すると睨んでいる。
その辺りのオブライエン師の采配にも注目したいところである。
もふもふ
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