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京成杯

  • 2002年01月12日(土) 09時58分
 半数がサンデーサイレンス系のメンバーになった。もちろんレベルが高いのだからそれでいいのだが、異色の父系からもスケールのある馬が出てこないと盛り上がらない。

 注目はサクラローレル産駒の父内国産馬ローマンエンパイアだ。デビュー戦、2戦目ともにそれは乱暴な荒っぽいレース運びで、楽々と2連勝している。あのレースぶりがここで通用するなら大変な大物だ。初戦はスローだから上がり34秒8も不思議でないが、2戦目のレースラップは33秒9-45秒7-57秒9。スローではなく、先行馬総崩れのハイペース。これを一気にまくって出て5馬身差。この馬自身は、46秒6-34秒7-11秒9でまとめている。数字の上ではちょっとケタの違うA級馬のラップだ。

 まだ体つきなど若い。ほれぼれするほどの好馬体だった父サクラローレルにはスケールで見劣る気もするが、モタモタしてなかなか本格しなかった父と比べれば、レースで最初から能力を発揮できる点は立派だ。

 名牝コスマーにさかのぼれる牝系は大変な名門。兄弟馬は短距離型ばかりだが、まさかサクラローレルの産駒もマイラーに出るということはないだろう。体型も決してスピード優先型でもない。

 連勝中のサンデーサイレンス産駒サスガとヤマニンセラフィムが当面の相手だが、牝馬では文句なくA級馬に育つだろうブリガドーンと、東京が向きそうなカゼニフカレテは軽視しない方がいい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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