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デビューが待ち遠しい良血タクティクス

  • 2009年01月06日(火) 23時46分
ケフェウス(牡 栗東・中村均 父アグネスタキオン、母ローレルポラリス)
 母ローレルポラリスはアインブライド(97年阪神3歳牝馬S-GI)の半妹で、現役時代に芝ダ短距離で3勝を挙げた。「アグネスタキオン×サクラユタカオー」はロジック(06年NHKマイルC-GI)と同じ。芝向きの軽快なマイラー配合で、母系の奥にフランス系のスタミナ血脈が入るのも好感が持てる。仕上がりが早いので新馬戦から注目したい。

ウエスタンヒギンズ(牡 美浦・池上昌弘 父マーベラスサンデー、母ウエスタンスキャン)
 マーベラスサンデーはNijinskyと相性がいい。この組み合わせからはシルクフェイマス(04年日経新春杯-GIIなど重賞3勝)、サイレンスボーイ(04年武蔵野S-GIII・2着)、メイショウサライ(07年プロキオンS-GIII・4着)、オーゴンサンデー(04年京成杯AH-GIII・5着)などが出ている。本馬はこのパターン。ヴァイスリーガル≒Northern Queen 3×4という4分の3同血クロスも味があり、潜在能力は高そうだ。ダート向きのマイラー。

タクティクス(牡 栗東・松田博資 父アグネスタキオン、母グレースアドマイヤ)
 半兄にヴィクトリー(父ブライアンズタイム、07年皐月賞-GI)とリンカーン(父サンデーサイレンス、04年阪神大賞典-GIIなど重賞3勝)。母グレースアドマイヤの半兄にフサイチコンコルド(96年日本ダービー-GI)がいる超良血。父アグネスタキオンは08年のリーディングサイアーで、現在の日本で最も信頼できる種牡馬の1頭。高い確率で走ってきそうだ。距離は2000mがベストで、クラシック向きの底力に恵まれている。デビューが待ち遠しい。

ドラゴンマウンテン(牡 美浦・久保田貴士 父ゴールドアリュール、母エナジーストーン)
 半兄ウォーゲーム(父ウォーエンブレム)は3勝馬。「ゴールドアリュール×ジェイドロバリー」の組み合わせは2戦2勝のオオトリオウジャと同じ。この配合はNureyev≒Number 3×3という4分の3同血クロスが生じるので注目できる。2代母の父リアルシャダイがジェイドロバリーの線の細さを補っているので全体のバランスもいい。1600〜2000mあたりを得意とする芝馬だろう。

ミッキースポット(牡 栗東・大久保龍志 父キングカメハメハ、母ヒットザスポット)
 半姉ミンティエアー(父アグネスタキオン、07年フローラS-GII・2着)、半兄ダイワカンパニー(父アグネスタキオン、1戦1勝)、イアオニードル(父スペシャルウィーク、準OP)など、兄弟はいずれも好成績を挙げている。母ヒットザスポットの半姉Culture Vultureは全欧2歳牝馬チャンピオンで、3歳時には仏1000ギニー(G1)を制した名牝。父キングカメハメハは新種牡馬ながら並み居る種牡馬を抑えて2歳種牡馬チャンピオンに輝いた。血統背景は申し分ない。芝向きのマイラー。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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